注意 過去に掲載されたトピックスは時間が経過し、現下と異なる点もございますのでご了承下さい。

ブルーベリーを鉢植えで育ててみませんか

 ブルーベリーはツツジ科スノキ属に分類されるアメリカ原産の低木性果樹であり、最近新しい家庭果樹としても注目されています。夏季(6~8月)にブルーの果実を食べるだけでなく、春にはドウダンツツジに似た可愛い花が楽しめ、秋にはきれいに紅葉します。花、果実、紅葉と三拍子がそろっており、鉢花や庭木としても魅力的な果樹です。

 また、消費者の食に対する「安全性、自然性、健康性」志向が一段と強まっており、植物の機能性が見直されています。ブルーベリーは、アントシアニンが目に良いというだけでなく、強力な抗酸化作用を持っており、がんや脳卒中などの生活習慣病の予防にも大きな効果があると考えられています。

 品種の選定については、ハイブッシュ系とラビットアイ系品種があり、一般的にハイブッシュ系品種は果実品質が優れますが、りんご産地のような寒冷な地域に適する系統で、樹勢がやや弱い傾向があります。ラビットアイ系品種は温暖地に適し、土壌の適応性が広く、樹勢が旺盛で、栽培管理は容易です。自家不結実性が強く、自分の花粉では果実が着きにくい性質があり、また、ハイブッシュ系品種とラビットアイ系品種との間でも交配はできません。そのため、同じ系統の2~3品種を一緒に栽培すると果実が良く着きます。

 苗木はホームセンターや通信販売で、挿し木1~2年生のポット苗が入手し易いです。鉢は6号位の深鉢からスタートし、生長するにしたがって大鉢に植え替えます。大きな鉢に2品種を一緒に植えるのも面白いでしょう。

 ブルーベリーは浅根性で乾燥に弱く、酸性土壌(pH4.3~5.3)を好みます。そのため、鉢土にはピートモス(酸度未調整品)4、鹿沼土4、赤玉土2程度の割合で混合したものを使います。植え付けは、落葉後~12月中旬の秋植え、あるいは3月の春植えに。 鉢は日当たり、通風の良い場所に置くようにします。乾燥に弱く、水分を好みますので、鉢土の表面が白く乾燥すれば、十分に潅水します。特に、夏の乾燥期には毎日潅水するように管理すれば、植え付けて2~3年目から果実が収穫できるようになります。

2002.12
奈良県農業技術センター 果樹振興センター 
総括研究員 米田義弘