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庭木としてブルーベリーを楽しむ

 ブルーベリーはツツジ科スノキ属に分類されるアメリカ原産の低木性果樹です。20世紀初頭から、アメリカ農務省によって野生種から改良されたのが始まりです。日本で栽培され始めたのも30年ほど前からで比較的新しい果物です。

 果実の色は濃いブルーで、甘酸っぱい糖と酸の味、やや粘性を示すペクチン質、ほのかな香りが特徴です。生食のほかにジャムやジュース、ワインなどの多様な製品に加工して利用されています。また、ブルーベリーに含まれるアントシアニン色素は目に良いというだけでなく、強力な抗酸化作用を持っており、生活習慣病の予防にも大きな効果があると考えられています。

 ブルーベリーには、果実を収穫する楽しみだけではなく、釣り鐘状の白い花、美しい緑葉や紅葉が楽しめます。樹は小形で低木性であり、株元から強いシュートが発生して株状の樹形になります。樹高1~1.5メートル位の小形に作れれば、どのような庭にもマッチする木になると思われます。

 庭木としてブルーベリーを植える場合は土壌改良と潅水が重要です。有機質が豊富で保水性や通気性が良く、酸性土壌に改良することが必要です。植穴は直径50センチ、深さ30センチ程度の穴を掘り、ピートモス、腐葉土、もみがらなどを混合して入れます。とくに、土壌を酸性にするため、酸度未調整のピートモスは出来るだけたくさん(30~50リットル)入れます。

 また、乾燥に弱いため、4~5月や梅雨明けから盛夏にかけて、干天が続けば十分に潅水する必要があります。株元に落ち葉やわら、もみがら、おがくずなどを10センチ程の厚さに敷けば、土壌は乾燥しにくく雑草も抑えられます。

 庭木としては樹勢が強く、乾燥にも強いラビットアイ系品種の方が、管理が楽で無難でしょう。ブルーベリーは自分の花粉では結実しにくいので、2品種以上を植えることが必要です。ラビットアイ系では、ティフブルー、ホームベル、ウッダードなどの品種から選びます。

 植え付けの時期は、11月~12月上旬が適していますが、3月頃にも植えられます。2年生の苗木を植えれば、2年目には新鮮で完熟の美味しい果実の収穫が楽しめます。

2003.7
奈良県農業技術センター 果樹振興センター 副主幹 米田義弘