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収穫までに柿の実が落ちるのは?

柿は、5月下旬に花が咲き、「刀根早生」などの早生品種で9月下旬~10月中旬、「富有」などの晩生品種は、11月上旬~下旬が収穫適期になります。開花から収穫までの期間は、早生品種で120~140日、晩生品種では160日~180日かかります。
 このように生育期間が長いので、この間、適期に必要な管理をしないと収穫までに落果してしまいます。
 落ちる原因は色々あります。いつ、どのような原因で落ちるのか紹介しましょう。
1.不受精による落果
 普通、栽培品種は雌花しかつけません。「富有」などの甘柿は種が入らないと小さな実の時に落ちます。「禅師丸」などの受粉樹を混植します。
2.強樹勢による落果
  枝が強く長く伸びる樹は、枝の伸長に養分が取られ、果実に回る養分が少なくなり落果します。冬季のせん定を弱くするか、無肥料にします。
3.ヘタムシによる落果
  ヘタムシは年2回発生し、幼虫がヘタに穴を開けて果実に食入します。第1世代の被害は、暗緑色に軟化したりミイラ果になります。第2世代は、早く赤熟します。いづれもやがてヘタを残して落果します。6月上旬と8月上旬に農薬散布します。
4.カメムシによる落果
  カメムシは、果実を吸汁加害します。8月中旬頃までに被害を受けると落果します。それ以降に被害果は、落果しませんが吸汁跡が丸くへこみ果肉部がスポンジ状になります。柿を加害するカメムシは、チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ、ツヤアオカメムシの3種です。園地でカメムシを発見したら薬剤散布します。
5.落葉病による落果
  9月上旬頃から、葉に赤褐色の斑点が発生し激しい場合は落葉します。果実に発生した場合は、早く着色し軟化して落果します。5月下旬~7月上旬に薬剤散布します。
 また、病葉で越冬しますので、落葉を集め焼却処分します。
 古くから日本人の生活と深い関わりのある柿、「柿」のことをもっとお知りになりたい方は、「柿」のことなら何でもわかる「柿博物館」を是非ご訪問ください。

2006年10月
農業総合センター
普及技術課 果樹指導係長 新田晴行