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お茶にもなる黒大豆

黒大豆は正月のおせち料理に欠かせないもののひとつですが、近年健康食品として見直され年間を通じて市場に出まわるようになってきました。 
 黒大豆は、カルシウム、カリウム、鉄分、ビタミンなどのミネラルのほか、サポニン、リノール酸、レシチンといった不足しがちなアミノ酸やウレアーゼをはじめとする酵素も豊富に含んでいます。これらが、昔から民間療法として体質改善や病気予防のために黒大豆が良いとされてきたゆえんでしょう。

 ところで、近年、更なる効能が注目されています。黒大豆である丹波黒の煮汁が血液をサラサラにし、流れを良くするのです。平成11年3月に兵庫県中央農業技術センターに勤務されていた松山善之助氏が、マイクロチャンネルアレイ という器具で測定したところ、煮汁飲用1時間後には血液の流れが良くなっていることが確認されました。その後も、同様の効果が認められたと報告されておりますので、血圧でお悩みの方に血液の流れを良くする黒大豆をお勧めします。

 黒大豆は煮豆だけでなく、白大豆と同様に豆腐、納豆、味噌、しょうゆなど利用範囲が広く、ケーキ等のお菓子にも利用されてきていますが、最も手っ取り早いのは炒り豆でしょう。炒り豆のままでも美味しくいただけますし、細かく潰せばきな粉になります。また、荒く潰してパック詰めし、お湯1リットルに黒大豆約10グラムを5分程度煮出せばお茶として飲用できます。ある百貨店で黒大豆のお茶を1.5リットル350円で売っていました。

 奈良県でも丹波黒の生産が行われ、直売所等で見かけることがあると思います。黒大豆は正月に食べるものと思わずに、一袋でもぜひ購入していろいろな食べ方を試してください。
2001年2月
奈良県農業技術センター 
高原農業振興センター 主任研究員 谷川賢剛