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茶園で活躍する機械たち

 みなさんは、茶園でお茶摘みの時期に写真にあるような大きな袋のついた機械で二人一組で茶を刈っている風景をごらんになったことはありませんか?
 お茶と言えば、茶摘み娘が手でお茶の葉を摘んでいる風景が目に浮かびますが、現在では、多くが機械によって摘みとられています。今までの手摘みでは、一人で一日あたり10kg前後の摘みとり量だったものが、現在普及している可搬型摘採機と呼ばれるものだと、二人作業で一時間で10a(約600kg)の摘みとりが可能になりました。写真にあるのが可搬型摘採機で、バリカンの刃で新芽を刈りながら大きな袋に集めています。摘採機の登場で、お茶の摘みとり適期を逃さずに一度に多くの茶葉を摘みとることができるようになりました。また、現在では、一人で操作可能な乗用型摘採機も登場し、一人で一時間あたり10aの摘採ができます。

 そのほかにも、茶園では様々な機械が活躍しています。
1.防霜ファン
霜を防ぐ扇風機。お茶の新芽は四月に伸び出すので、その時期の遅霜(おそじも)にあたると枯れることもあります。そのため茶園では6mほどの柱の上に扇風機がついており、茶園内の空気をかくはんして、茶園に霜が降りるのを防いでいます。

2.整枝機
茶園を刈りそろえる機械。次の新芽の摘みとりをしやすくしたり、新芽の伸び方をそろえるため、摘みとりの終わった茶園の摘みとり面を同じ高さにそろえて刈ります。

3.中耕機
茶園の表土を耕うんする機械。水稲や野菜と違い、茶は永年性作物で低木管理されているので茶樹と茶の間の30cmほどの隙間に施肥が行われ、中耕もその間を耕す特別な機械が使われています。

4.点滴施肥機
茶は低木に管理されているので株元に施肥を行うのが困難です。そこで、茶の株元に配管し液体の肥料を自動で簡便に施す機械です。きめ細かい施肥ができるため、少ない肥料で品質を良くすることができます。

 また最近では、肥料散布、病害虫防除といった様々な管理作業が可能な乗用型の管理機も開発され、茶園管理はかなり機械化が進んでおり、このように様々な機械によって効率的な農業が行われ、おいしい大和茶が作られています。

可搬型摘採機


2006年4月                     
奈良県農業総合センター             
茶業振興センター 
栽培加工チーム 技師 山原 俊昭