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ミミズの活躍

ミミズはタンパク質を非常に多く含んでいて栄養満点!鳥をはじめモグラ、狐、魚など、ミミズを餌とする動物はたくさんいます。それは人間も例外ではなく、実際、ニュージーランドのマオリ族では食用にしています。また、ポモーナのカリフォルニア州立工芸大学でもなん とミミズ料理コンテストが開かれたことがあります。「驚きアップルソースケーキ」「ミミズのカレー風味と豆のスフレ」などユニークな料 理が並んだそうです。勇気のある方、グルメな方、一度挑戦してみてはいかがでしょう?意外とイケルかもしれません。
 
 ミミズはこのように食糧として利用されることもありますが、私たちになじみ深いところでは土壌構造の変化に役立ってくれています。まずは、耕うん機能。トラクタ等大型機械の使用によって地下に堅い層ができると根張りが低下し、根張りのよい場合に比べて病気の被害が大きくなります。ミミズは10度~20度が生育適温で、夏は表層10cmにいますが冬は地下40~60cmまで潜るので十分地下の堅い層を壊してくれます。また、縦横無尽に穴を掘るので土壌の透水性、通気性が改善され、根張りがよくなります。
そして、土の団粒化。ミミズの体内を通って排出された糞の土は団粒化されており、保水性が20%も高くなります。また、孔隙も多くなって作物や野菜の生長がよくなります。
 また、落ち葉や腐った根などを食べて細かくし排出することでトビムシ等がさらに細かくしやすくなり、分解が早まります。
しかし、レタスの葉を食べることもあったり、なにせおいしいミミズくんですからモグラなどもやってきて田の畔に穴をあけられて困る場面もあるようです。
 
 このように様々な場面で活躍しているミミズですがまだまだ未知の部分も多く、釣り餌以外には一般的に利用されていません。これからの研究が期待されます。

2000年9月
奈良県農業技術センター 研究員 丸尾奈津