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生ゴミコンポストの利用

食品リサイクル法が制定され食品残さのリサイクルが促進されたことから、病院やスーパー、給食センターなど様々なところで生ゴミコンポスト作りが広がっています。みなさんも、ホームセンターや役場などでそういったコンポストを見かけることが増えてきたのではないでしょうか。
牛ふん堆肥と生ゴミコンポストはよく似たものであると思っている方も多いかもしれません。しかし、木質資材がたくさん入っており何ヶ月も堆積発酵して作られる牛ふん堆肥と、数日から20日程度の短期間でつくられた食品残渣を主成分とする生ゴミコンポストでは使い方が全く違います。堆肥に多く入っている木質資材は分解されにくく、肥料成分はほとんどありません。そのため、肥料効果よりも土作りの目的で利用されます。一方、生ゴミコンポストは肥料成分の含有率が高く、野菜やご飯など分解されやすいものが原料となっているので、肥料代わりに使えます。土1mあたり500g~1kg程度混合すると良いでしょう。
 利用する際の注意点を3つあげます。
 植える1~2週間ほど前に土に混ぜて置くこと。コンポストのなかには単に温度を上げて乾燥させただけのものがあり、そういうものは土に入れると微生物が急に活動を始めるので、分解に伴ってガスがでて植物の根を傷めることがあるからです。
 植物が生育するのに必要とされる3大栄養素のうちリン酸と加里が少ないので、これらの成分を化成肥料等で補ってあげること。化成肥料はコンポストに比べ含有率が高いので、ほんの少量でいいでしょう。
 外(露地)で使うこと。煮物や魚など塩分の多いものが原料に含まれている可能性が高いので、雨にあてて塩分が流れるようにしましょう。
 生ゴミが肥料となり、私たちが食べる野菜が育つ。身近なリサイクルですね。今度生ゴミコンポストをみかけたら、一度使ってみて下さい。

2004年10月 農業技術センター
土壌・水質保全チーム 藤田奈都