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季節感豊かな直売所
 -都市と農山村の交流をめざして-
     直売所による生産者と消費者のふれあい交流

 夏休みには行楽地に出かけることも多く、途中で各地の農産物直売所に立ち寄ることもあるでしょう。素朴な造りの無人の直売所から、大駐車場やレストランを備えた道の駅などに併設された立派な直売所など様々です。
美しい自然や、数多くの観光資源を持つ奈良県内にも近年多くの直売所が出来てきています。
農家の人たちが、朝から収穫した新鮮な野菜や、果物、花、産みたての卵などと一緒に、手作りの味噌、こんにゃく、漬け物、干椎茸、ジャム、餅などの加工品が個性豊かに並べられスーパーにはない素朴なふるさとの味が楽しめます。
さて、そのような農産物直売所に消費者の人たちはどのような関心を持って立ち寄っているのでしょうか。

下のグラフは、宇陀郡にある直売所での調査の結果です。
直売所に期待するものの第1位は新鮮さ、第2位は、安さ、第3位は旬の物、そして安心、地元産と続きます。取れたての農産物は、彩りや形も豊かに消費者を迎えてくれます。季節の山菜やキノコ、草花、時には鈴虫など小売店には並ばない自然の恵みがあふれていると言っても良いでしょう。農家の人たちとの会話も気軽に交わされます。見慣れない農産物のその地域独特の食べ方や、いわれ、山野草の育て方などをわずかな時間の中で知る機会もあります。そこには、大量生産、流通の波には乗らないが農家の食卓に載るために、こつこつと質の良い食べ物を作り続けている農家の日常の生活を見ることが出来ます。

直売所に商品を並べる生産者は、より新鮮で良い品を提供するために努力をしています。
たとえば、
1 地場農産物・スーパーにない農産物の生産販売をする
2 栽培方法や食べ方のPRをする
3 新鮮さを保つため残ったものの引き取りと処理を行う
4 清潔な店内管理に心がける
5 接客態度・イメージを重視する
等です。また、生産者と消費者のつながりを重視するために出荷した作物のすべてに生産者番号のシールを貼り誰がつくったのかがわかるようになっている直売所もあります。このようにして生産者の人たちは、顔の見える直売所つくり、消費者の人たちとの交流を心がけています。

一つ一つの直売所には、何もかもそろうという便利さは無くても、そこにしかない個性が農家の人たちの元気な笑顔と共に訪れる人を待っています。皆さんも一度直売所に寄って何が並んでいるのかのぞいてみませんか。
この記事に興味のある方は、八月二十五日の一般公開におこしいただければ、くわしくご説明いたします。一般公開については、直売所のページをご覧ください。



2001年8月
奈良県農業技術センター
普及技術課 専門技術員 新田美幸