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被覆植物によって雑草をおさえよう

○ 最初に生えてくる植物
 我々の身近な畑で植えられている植物は
1.春しげり型   ジャガイモ 
2.夏みどり型  サツマイモ、ラッカセイ、トウモロコシ、ダイズ、カボチャ 
3.秋しげり型   ムギ類、エンドウ、ソラマメ
等があり、その生育を助けるために雑草の管理がなされています。
 農作業は雑草との戦いです。始めはいろいろな植物が生えますが、やせ地などに最初に生える植物は窒素や燐酸の乏しいやせ地でも成育できますが、一般には弱い植物です。これらはその根から有毒物質を出し、空中窒素を固定するマメ科植物の根粒や、土壌中のアゾトバクター(空中窒素固定菌)の活動を抑える働きがあります。その結果土壌の肥沃になるのを防いでいます。しかし土地が肥沃になるともつと強力な種が進出してきて、これらのなわばりを荒らし優位群落を形成します。このような植物群落の移り変わりを遷移(サクセッション)とよばれています。

○ 地表被覆植物と雑草抑制
 病害虫に強いミント類(匍匐枝に注意)、タンジー、オレガノ、セージ、バジル、ローズマリー、タイム、ローマンカモマイル等のハーブ類を植え、地面を覆う被覆割合と雑草の発生の関係を図に示しました。ほとんど地表面が見えない程度に植物が繁茂すると雑草の発生を抑えました。
 このような雑草の発生の抑制は、日照制限以外に、ある植物が他の(アレロ)植物の出す物質に感じ(パシー)成育を抑えられたり、促進されたりする現象、つまり他感作用(アレロパシー)によるのかも知れません。被覆植物と遷移の過程を利用することで、より効率的な雑草防除が可能と思われます。
2003.7
奈良県農業技術センター
企画普及課 企画研究係 主任研究員 藤澤 一博