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“What is your name?”
昆虫の名前

 先日、橿原市昆虫館の「虫いっぱい里山づくり塾 昆虫と自然に親しもう in English!」という行事で、身近な虫たちの英語の名前を講師のナポリターノ・ジョー先生から教わりました。虫の形態や行動に由来するものが多く、日本と似た発想のものや異なるものなど、クイズのようでした。そのいくつかを皆さんにも紹介しましょう。
 まず、bag worm:袋に入った虫という意味ですからミノムシ。walking stick:歩く枝ということでナナフシ。grass hopper:草原でピョンピョン跳ねている虫とくればバッタですね。この辺りまではわかりやすいのですが・・。rolling bug:ころがる虫?ということはダンゴムシかと思いきや、葉を巻き付ける虫ということでオトシブミ。click beetle:カチッという音がするコガネムシ?コメツキムシのことです。虫をつまみ上げると胸部を動かしパチパチと音がしますから納得できますが、日本とは少し着想点が違います。inch worm:約2.5cmのいもむし??ではなくシャクトリムシだそうです。虫の動きが指を使って寸法をはかる仕草に似ていることからその名が付いたという点は共通ですが、1インチと1尺ではずいぶん違います。ant lion:アリライオン?。ライオンは捕食者というような意味なのでしょう。アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫)のことでした。centipede:ムカデです。centiはセンチメートルのセンチ(百分の1)、pedeはペダル、脚のことだそうです。同じようなものにmillipede:ヤスデがあります。milliはミリ(千分の1)です。たくさんの脚を定規に刻まれた目盛りに見立てた点はわかるのですが、ムカデのほうが脚が多いような気がします。実際にはムカデの脚は体節に1対(2本)ですが、ヤスデは2対(4本)で、ヤスデの方が脚の付き方が細かいのです。英語で名前を付けた人はよく観察していたのでしょう。
 このほか、英語の名前のはっきりしないものもありました。例えば、カタツムリを食べるマイマイカブリの英語表現は特になく、オサムシなども含めて一括してgrand beetleだそうです。
青葉が目にまぶしい季節、野外では虫たちが元気に動き回っています。今度の休みは家族みんなでハイキングに行って英語で虫を呼んで見てはいかがですか。


roly-poly(ダンゴムシ)
2005年5月
農業技術センター
虫害防除チーム総括研究員 国本佳範