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ハチミツのお話あれこれ

1、蜂蜜の成分
 自然志向や、健康志向の高まりの中、蜂蜜が関心を集めています。蜂蜜の成分の約80%は糖類です。主に単糖類のブドウ糖と果糖からなります。単糖類はその他の糖類に比べ、体内で分解する必要がありませんので吸収されやすい特徴があります。そのため、疲労回復に即効性があるとされています。また蜂蜜はビタミンや遊離アミノ酸、各種ミネラルを含むことなどがわかっています。


2、蜂蜜の種類
  そんな蜂蜜にもたくさんの種類があるのをご存じでしょうか。専門店では、花の種類が異なるたくさんの蜂蜜が売られています。有名なものでは、レンゲやアカシアの花、他にもミカンや、ソバの花の蜂蜜など様々で、花の種類だけ蜂蜜があると言われています。これらはそれぞれ、味や色、香りなどが異なります。アカシアは色が薄く癖のない味、レンゲも癖のない味でほのかな花の香り、ミカンは柑橘の香り、ソバは色が黒く黒砂糖のような味がします。一般に濃い色の蜂蜜にはミネラルが多く含まれます。例えば、ソバの蜂蜜には鉄が多く含まれています。

3、蜂蜜の結晶化
 蜂蜜は保存中に糖が白く結晶化することがありますが、その程度は種類によって異なります。これは主にその蜂蜜のブドウ糖と果糖の割合で決まります。ブドウ糖は結晶化しやすく、ブドウ糖を多く含むクローバーの蜂蜜などはあまり気温が下がらずとも結晶化し、逆に果糖の多いアカシアの蜂蜜などは結晶化しにくいのです。ただし、結晶化しても品質には変わりはありません。溶かすには他の成分が変性しないように、40℃前後のお湯で温めるとよいでしょう。


4、蜂蜜中の花粉
 蜂蜜の種類は、顕微鏡で蜂蜜を見ることにより、ある程度調べることができます。蜂蜜には花粉が含まれており、それぞれの花によって形や大きさに特徴があります。丸や三角、トゲのついたものなど様々で、その違いで蜜の種類がわかるのです。これらは簡易な顕微鏡で十分観察できます。花粉が含まれると結晶化しやすくなるので、市販品では花粉を取り除いているものもありますが、専門店や地域の特産品の蜂蜜では観察できることが多いので、一度観察されてみると面白いかもしれません。

mikankafun
ミカンの花粉
2005年8月
農業技術センター
土壌・水質保全チーム  主任研究員 竹中勲