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農村の魅力を味わう農家民宿への取り組み

グリーン・ツーリズム(農山漁村で楽しむゆとりある休暇)への取り組みのひとつである農家民宿について紹介します。

 農家民宿とは、農家が自宅の一部を提供して都市住民を受け入れ宿泊させる施設を言います。単に泊まるだけでなく、農業体験や農産加工体験など、農家や農村をゆったりと体験できることが望まれています。
農家にとっては、農家民宿の開業が、農家経済を潤すだけでなく、様々な人々との出逢いや交流を生み出します。さらに、農家自身が農村の良さを見出し、農家や農村に活気をもたらします。

 現在、県内には農産物直売所や農村レストランへの取り組みが見られます。このような場所では、地域の特産物や加工品が販売されており、特徴ある食材が買えます。また、農家の伝統的な食事が味わえます。この他、果実や野菜のもぎ取り等の農業体験、地元農産物を利用して味噌や麺・パンなどを楽しく作る農産加工体験もあります。しかし、農家民宿への取り組みについてはまだまだこれからといえます。
(株)博報堂生活総合研究所の調査によると、都市圏に住んでいる非農家は、「自分の子どもや孫に農業を体験させたい」人は81.3%、「もっと気軽に農家の人たちと交流を持ちたい」が72.8%、「もっと気軽に農村と行き来がしたい」が68.5%と、農村や農業に対する関心が高いことがわかります。

 体験や食事だけでは満足できない、農家の方ともっとコミュニケーションをとりたいなど、より長時間滞在したいというニーズに基づき、農村の豊かな居住環境を活かした農家民宿への取り組みが望まれています。農家民宿は、奈良県の「21世紀の観光戦略」(平成17年10月策定)においても多様な宿泊施設のひとつとして位置づけており、今後は県内にも農家民宿が増えると思います。
 あなたも農家民宿で農村生活の魅力を体験してみませんか。
2006年2月
奈良県農業技術センター
普及技術課 専門技術員 上田順子