景観住民協定の活用方法

景観住民協定は、様々な景観に関する事柄を一体としてルールづ
くりができるので、皆さんの地域の特性に合わせて活用していくこ
とができます。

例えば、

☆良好な市街地の景観づくりをするには・・・
・建築物や工作物の色や形状、素材や高さ、敷地の緑化のルールを決める。

☆緑豊かな住宅地の景観づくりをするには・・・
・守るべき緑地や樹林地の保全のルールを決める。
・塀の代わりに生け垣をつくる


☆観光地沿道の景観づくりをするには・・・
・屋外広告物の色や大きさ、共同設置のルールを決める。


☆良好な農村景観づくりをするには・・・
・建築物の形態意匠と農地の保全や利用のルールを決める。


協定のモデル例のご紹介                          

モデル1:新しい住宅地において、緑豊かで落ち着きのある魅力的
な景観づくりをする場合。

○建築物等の位置は、できるだけ道路境界線から後退させる。

○形態は、街並みと調和した、まとまりのあるものとする。

○意匠と色彩は、落ち着いたものとする。

○素材は、周辺の景観との調和に配慮したものとする。
○敷地の緑化については道路沿いに垣、柵を設置する場合は、生け垣とする。

○道路から見える場所には、植樹をする。


モデル2:地域の美しい自然環境を残すとともに、花や並木を生か
した景観づくりをする場合。

○建築物等の色彩は、派手なものは避け、落ち着いたものにする。

○屋根の素材は、大和瓦を用いる。

○自動販売機の色彩や設置場所・数に配慮する。

○道路沿いに垣、柵を設置する場合は、できるだけ生け垣とする。

○地域の休耕田にはコスモスを植え、シンボルとする。
○休耕田の草刈り、清掃は毎月2回、指定の日に当番で行う。


モデル3:昔ながらの家並みを守り、誇りと愛着をもって暮らすこと
ができる景観づくりをする場合。

○家の外壁の色は黒、茶や白系の落ち着いた色にする。
○屋根は傾斜屋根にし、大和瓦を用いる。
○家は2階建てまでにする。