奈良の川にすむ魚たち-メダカ-

代表的な魚たちの横顔

メダカ
Oryzias latipes  ダツ目 メダカ科


メダカ
全長 3cm
■ 分布
本州~琉球列島に分布する。

■ 生態的特性
一生を淡水中で生活する純淡水魚。平地の池沼、水田、水路、河川下流域に生息する。河川では、流れのゆるやかな抽水植物の多い水域や河川敷の池、たまり、ワンドなどに多い。高水温、低水温、塩分、水質汚濁には比較的強く、低温の温泉や海域近くにも生息している例がある。顕著な昼行性で、明るくなると活動を開始し、日中は浅い所で盛んに摂餌する。夜間にはやや深いところや水草の中で過ごす。
 食性は、雑食性で、動植物プランクトン、小さな落下昆虫などを摂食する。

表 メダカの生活史と利用場所
成長段階 利用場所 時期
成魚(生息場所) 流れのゆるやかな抽水植物や水草の多い浅い水域を好む。夜はやや深いところに移動する。
〃 (産卵場所) ふだんの生息場所の水草などに産み付ける。 4月~10月
仔・稚魚 親と同じ場所で生活している。 春~秋

■ 県内の現状
 大和川水系では上流~下流部の広い範囲に分布している。
 全国的に減少傾向が著しい魚であるが大和川水系においては現在のところ比較的生息場所が残されている。過去には水田、水路、池沼等いたるところにごく普通にみられた魚であるが、近年の水田、水路の著しい環境悪化を考えると、これらの水域での生息はほとんど望めない状況である。このような現状から現在残されている河川の生息場所はきわめて重要である。
メダカの出現状況図

◆奈良の川で見つかった魚◆

オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス
オイカワ カワムツ メダカ ドジョウ ブラックバス

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