6月19日 厚生委員会

厚 生 委 員 会 記 録
開催日時  平成21年6月19日(金)  13時22分~13時43分
開催場所  第1委員会室
出席委員  9名
        井岡 正徳 委員長
        大国 正博 副委員長
        浅川 清仁 委員
        高柳 忠夫 委員
        岩城  明 委員
        今井 光子 委員
        米田 忠則 委員
        出口 武男 委員
        小泉 米造 委員
欠席委員  なし
出席理事者   杉田福祉部長
            武末健康安全局長
傍聴者  2名 
議  事
 厚生委員会による議案提出について
   「ならの地域医療を守り育てる条例案」

会議の経過
 
○井岡委員長 それでは、ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 本日は全員出席されておられます。
 本日、理事者側については、福祉部長、健康安全局長のみに限って出席を求めておりますので、ご了承願います。
 本日、当委員会に対し2名の方から傍聴の申し出がありますが、これを認めることとしてよろしいでしょうか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 また、その後の申し出についても、さきの方を含め、20名を限度に許可することにしたいと思いますが、いかがですか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり)
 それでは認めることにいたします。どうぞ。
 4月1日付けで議会事務局に異動がありましたので、事務局長から新任担当書記のご紹介をお願いします。
 
○橋本事務局長 新任書記の津田書記でございます。
 
○津田書記 津田です。よろしくお願いいたします。
 
○橋本事務局長 よろしくお願いします。以上でございます。
 
○井岡委員長 次に、常時出席を求める理事者の変更についてであります。
 今般の組織の見直し、人事異動等により、出席要求する理事者を変更する必要が生じましたので、お手元に配付しております資料のとおり変更しておりますのでご了承願います。
 本日出席いただいている理事者は、今回異動のあった理事者でありますので、自己紹介をお願いします。
 
○杉田福祉部長 福祉部長の杉田でございます。よろしくお願いいたします。
 
○武末健康安全局長 健康安全局長の武末でございます。どうかよろしくお願いいたします。
 
○井岡委員長 案件に入ります前に、あらかじめお断りしておきます。
 本日の案件は厚生委員会による議案提出についてのみであります。
 その議案は、厚生委員会で昨年から検討してまいりました、ならの地域医療を守り育てる条例案であります。
 それでは、ならの地域医療を守り育てる条例案について説明させていただきます。 
 A4横長の要旨により説明させていただきたいと思います。当該条例は、理由の欄に記載されておりますとおり、県の責務等を明らかにすることにより、県、県民及び医療従事者等が協働して、地域医療を守り育てようとするものであります。
 1の目的にも記載しておりますように、地域医療に関し、基本理念を定めるとともに、県の責務等を明らかにすることにより、県、県民及び医療従事者等が協働して、地域医療を守り育て、もって地域における保健、医療及び福祉の充実を図ることを目的としております。
 医療従事者等を2で定義しております。
 3の基本理念では、地域医療は、医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携を基礎として、地域において良質かつ適切な医療の提供が確保され、かつ、その適切な利用が行われることを旨として守り育てなければならないとしています。
 4の県の責務では、1国、市町村、県民及び医療従事者等との連携を図りつつ、地域の実情に応じた施策を策定し、及び実施するよう努めるものとする。2医療従事者、医療提供施設その他の医療の提供に必要な資源を有効に利用するとともに、保健サービス及び福祉サービスとの連携を図りつつ、良質かつ適切な医療を効率的に提供できる体制を確保するよう努めるものとする。3県民が医療提供施設の機能に応じ適切に受診することができるよう、必要な情報の提供に努めるものとする。4県民、医療従事者等及び県民の組織する団体が自発的に行う地域医療を守り育てる活動が促進されるよう、必要な助言及び情報の提供に努めるものとするとしています。
 5番目の県民の努力として、地域医療に対する理解を深めるとともに、病気の予防及び治療に対する正しい知識を持ち、自らの健康の保持増進及び医療提供施設の機能に応じ適切に受診するよう努めるとしています。
 6番目の医療従事者等の役割として、良質かつ適切な医療を提供し、地域医療を守り育てるために積極的な役割を果たすよう努めるとともに、県民が医療提供施設の機能に応じ適切に受診することができるよう、必要な情報の提供に努めるものとしています。
 また、この条例は、公布の日から施行することとしています。
 以上で説明を終わらせていただきます。
 ただいま説明いたしました、ならの地域医療を守り育てる条例案について、委員の方からご意見がありましたら、ご発言願います。
 なお、この条例は平素の委員会と違いまして、委員会提案条例とさせていただいておりますので、委員間でのご発言はどんどんしていただいて結構です。
 なお、理事者側への質問はできません。後で、理事者側から私たち提案者に対してのご意見をまたいただくことになっておりますので、よろしくお願い申し上げます。
 それでは、意見がございましたらご発言願いたいと思いますが、だれかございませんでしょうか。
 
○今井委員 この間、いろいろ努力をしていただきまして、こうした形になっておりますけれども、意見といたしまして述べさせていただきたいと思います。 
 県民が安心して医療を受けるということは、地方自治法に「住民の福祉の増進を図ることを基本にし」と、その役割が規定されております。また、憲法25条の生存権にも示され、健康に生きるということは県民の当然の権利だと思います。この間、奈良県で起きたさまざまな医療の問題は県が国の低医療費政策に追随して、県の責務を怠ってきたところにその原因があります。その上に立って、奈良県では地域医療等対策協議会が設けられ、現状の把握と一定の改善が図られてきましたが、県民や患者の意見を聞くという点では不十分さを残しているのではないかと思います。その上に立って、厚生委員会が党派を問わずに、地域医療をよくするために条例をつくろうと学習を重ね、有識者の意見を聞き、視察でも積極的に学んできたことは、かつてないことであり大いに評価ができるものです。
 条例の第4条に県の責務が示されておりますが、第5条県民の努力、第6条医療従事者の役割が並列されることで、県の責務が薄められてしまうのではないかという県民の意見も私どもの方に寄せられております。第5条の県民の努力につきましては、だれもが病気になりたくてなる人はおりません。さまざまな社会的、環境的な要因によって健康が損なわれております。
 さらに、医療の必要は待ったなしで起きるものです。
 また、今日の格差と貧困の広がりで、受診したくても医療を受けられないという現状が起きている中では、県民の適切な受診を受けるように努めるものとするというのは、実態にそぐわないのではないかと思われます。もちろん、医療の受診の仕方につきましては、全国的には住民の自主的な運動で改善されているような事例もございますが、それはあくまでも住民の自主的なもので、議員の条例で規定するべき内容ではないのではないかと思います。できましたら、奈良の医療をよくしようという一致点で県民にもっと意見を聞き、医療をよくしようという機運も高めて、宣言のような形でまとめ上げていくのがいいのではないかと思います。
 日本共産党といたしましては、もう少し時間をかけて慎重に審議をすべきではないかということを申し上げておきたいと思います。
 
○井岡委員長 ほかにございませんか。ご意見どんどん言っていただいたら結構でございます。できたら、意見をいろいろいただきたいですけど。
 
○浅川委員 ただいま、日本共産党の今井委員の方からいろいろ意見が述べられました。いわゆる宣言的なものにしたらどうかということでございますが、これはあくまで条例であるということで、宣言とかあるいは県の責務を問うとか県の今までのその責務を怠ったことによる事故とか、そういう県の責務を問うような文言とかそういうことは、我々が今進めようとしている条例にはふさわしくないと考えます。
 もともとこれは、我々厚生委員会のメンバーが委員会提案条例として約1年前から温めてきた条例案であります。その間、タイムスケジュールもきっちり決めて、その中で進めてきたということでもありますし、実際これはあくまで地域医療を守り育てる条例ということで、基本条例であると思うんです。基本条例を制定する場合には、やはり県民の負託を受けた我々議員がそれぞれ県民の意見をまとめ上げて、そしてその上に立って精査しながら意見を正しく酌み取って条例をつくるものだと思っておりますので、これ以上、県民あるいは患者側の意見をもっと求めるべきだと言われることに対して、果たしてこれ以上時間を延ばしてその辺を意見を伺ってどうなっていくのかなというようなことを考えた場合に、それほど時間をかける必要があるのはいかがなものかと思っておるところであります。
 いわゆる個別条例については、やはりいろんな県民の意見を聞いていくということは、必要なことかなと、ただいまがん対策条例を制定したいということで、議員の皆さんと一緒にやっているわけでありますけれども、こういったことは、確かに患者側のとかいろんな県民の意見をよく聞きながら、その中で制定していくということは、大変重要で効果が上がることだと思いますけれど、こういう基本条例については、それが果たしてふさわしいかどうかということを考えた場合に、今まで十分議論も尽くされたと感じておりますし、これでいいのではないかなと思うところであります。
 
○井岡委員長 ほかに、何かございませんか。委員同士で質問していただいたら結構ですので。
 私の方からちょっと意見を言わせていただきます。
 これ、形上のことで申しますけども、昨年平成20年11月4日に、議員等の提案条例の制定に伴う各派連絡会で、これだけではなくて、その前にも説明をしておりまして了承をいただいております。その中で有識者の活用についても、それから、スケジュールについても各派連絡会で協議いただいて1年間やってまいりました。そんな中で6月制定に向けてやっていこうということで、そこには一般県民の意見、パブリックコメント、それから、公聴会等のスケジュールは入れておりませんでした。当初のその理由として、やっぱり基本条例であるので二元代表制の中で議員が住民から付託を受けて条例制定をするという役目もございます。理事者側がつくられる条例に関しましても、一般の方からパブリックコメントをとることも必要でございますけども、やっぱり選ばれた議員の中で基本的なことを示すという条例の中でそれは必要ないと判断して各派で了解をいただいたわけでございます。そんな中でもう1年たっておりまして、当初のスケジュールどおりに行いたいと思っておりますし、それから、今までの協議の中で伊関先生の話、それから、平成20年の県外調査の東金病院の視察、それから、その前の日の朝の委員会の会議録の中に関しましても、やはり県民もある程度協力していかなければ地域医療は崩壊するのではないかという意見が数々出されておりますし、意見も聞いてまいりました。そんな中で、やはり県民の努力及び医療従事者の役割というのも大事じゃないかと思っております。そんな中で、できましたら、きょう委員会で採決をとりたいと思っておりますが、皆さん、ほかにご意見ございませんでしょうか。
 よろしいですか。
 確かに今井委員のご意見も理解はできますけども、今まで1年間続けてまいりましたので、そういう形で進めたいと思っております。申し訳ございませんけど。
 それでは、理事者の方から何かご質問ございましたら、ご発言願います。
 
○武末健康安全局長 理事者の方からは特段、ご質問はございません。十分いろいろ意見交換をしているところでございます。以上です。
 
○井岡委員長 よろしいですか。
 それでは、採決を委員会の中でとらせていただきたいと思います。
 それではその前に、厚生委員会が、ならの地域医療を守り育てる条例案を原案どおり議案提出することについて委員の意見を求めます。賛成か反対の意見を先に会派にいただきたいと思いますけども。
 賛否表明をお願いします。会派ごとに。
 
○浅川委員 賛成です。
 
○小泉委員 賛成でございます。
 
○高柳委員 基本的には賛成なんですけれども、県民の努力、責務というところが売り文句なんですね、この条例の中でいったら。これがひとり歩きをしないような担保を、条例つくったとしても議会でずっとしていけないといけないとは思っておるんですけども、最初から完璧な条例はできないと思いますし、基本的にはいいんですけども、何かこれがすごく光ってる。県とか医療従事者とかね、するのは当然なわけでしょう。そういう枠の中でやはり県民の努力、責務というのは、できるような担保を情報公開というても、今の県の情報公開のレベルではきれいな話でどうもさっと流れてしまうと。ほんとに正しい情報というか有益な情報が県民に流れてるんかというたら、と思いながら、まあ、ええやろうということです。
 
○今井委員 このような形で条例を成立させるということであれば、残念ながら反対ということにさせていただきます。
 
○大国副委員長 公明党といたしましても、やはりこの1年間、皆様とともにこの奈良の地域医療をしっかりと育てていきたいと、守りたいといった観点で参加をさせていただきましたけども、非常にここまでの皆さんのご努力も大変なものだったと思いますし、また何よりも県民の皆さんがこういった取り組みを高く評価をしていただけると確信をいたしております。
 したがいまして、大いに賛成ということで表明をさせていただきます。
 
○井岡委員長 ありがとうございました。民主党の高柳委員そして日本共産党の今井委員から貴重なご意見をいただいております。この条例制定するか、条例制定後にあっても、何か担保するようなこと、それから、日本共産党さんの意見の中のそういうことを、ひとり歩きしないような形を何かこれから考えてはいきたいと思っておりますし、その辺はまた監視もしていきたいと思っております。
 それでは、もうほかにご意見はないようでございますので、採決を行いたいと思います。
 それでは、これより厚生委員会が、ならの地域医療を守り育てる条例案を原案どおり議案提出することについて採決を行います。
 それでは、お諮りします。
 ならの地域医療を守り育てる条例案を原案どおり厚生委員会が議案提出することについては、委員より反対の意見がありましたので、起立により採決いたします。
 ならの地域医療を守り育てる条例案を、原案どおり厚生委員会が議案提出することについて賛成の方の起立を求めます。
     (賛成者起立)
 起立多数であります。
 ご着席願います。
 それでは、ならの地域医療を守り育てる条例案を、原案どおり厚生委員会が議案提出することに決しました。
 それでは、これをもって本日の委員会を終わります。
 長い間ありがとうございました。