1.趣旨
御杖村においてシカやイノシシによる被害が増えていることや高齢化などで耕作放棄地が増えていることから、平成21年度より県営農地環境整備事業に取り組み、区画整理や用排水路整備などを実施するとともに、鳥獣害防止柵(金網フェンス)を直営施工方式で設置することとなりました。
2.施工内容
1)期 間:平成22年11月~平成23年3月
2)場 所:御杖村桃俣、土屋原、神末の3集落
3)施工量:鳥獣害防止柵 約22km
4)施工者:御杖地区鳥獣害対策協議会(会員:御杖村の農家と地域住民)
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3.直営施工の手順
1)役割
・県は、材料の購入提供、工事の施工管理などを行います。
・農家や地域住民は、提供された材料を用いて、施工します。
2)全国的にも、鳥獣害防止柵22kmという延長を
直営施工方式で設置する例は少なく、珍しい事例となっています。 |
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4.効果
1)コスト縮減
農家や地域住民が施工できる身近で簡易な工事であることから、大幅なコスト縮減となり、
事業における農家負担を軽減することができます。
2)適切な維持管理
農家や地域住民自らが整備するため、施設への愛着心が生まれるとともに、
作業に精通するので補修が速やかに行われるなど良好な維持管理ができます。
5.実際の施工写真
スケジュール
柵の施工についてのデモンストレーションが開催されました
日時:平成22年11月11日(木) PM
現地:御杖村

1杭打ち器を使って、支柱を打ち込みます

2延長上に角度がある場合や端末にある場合は、
控柱と根枷を設置します

3格子金網を広げて設置します

4格子金網を支柱上部のフックに引っかけます

5亀甲金網を広げて設置します

6格子金網と亀甲金網を針金で接合します

7イノシシなどに金網を持ち上げられないように、
針金を亀甲金網下部に通し、緊張します

8掘り返し防止のために、余った亀甲金網を地面に沿うように
折り曲げ、アンカーを打ち込みます