第2回目の講座、実践編では、自分も相手も大切にしたコミュニケーションの方法(アサーション)について学びました。アサーションとは、攻撃的、受身的、作為的にならずに、自分の欲求や気持ち、意見、価値観などを、その場にふさわしい方法で誠実・率直に表現することです。私達が日常生活の中でアサーティブになれない理由やアサーション権(自分自身である権利、自分を表現する権利、これら2つの権利を行使するにあたって罪悪感や無力感を持たなくて良い権利)の大切さについて、具体例を挙げた分かりやすい説明がありました。アサーションの原動力は、ありのままの自分を受け入れ、尊重する気持ちです。そして、効果的なコミュニケーションへの第一歩は、自分と相手を信頼することです。受講生は、相手に話を持ちかけるタイミングや、話す時の表情やしぐさ、言葉の選び方や話の構成の仕方など、アサーションのコツをたっぷり教わりました。休憩後は、3~4人のグループに分かれて、アサーションの実践トレーニングを行いました。受講生は、3つのシナリオ(1.部長主催の飲み会への欠席を伝える、2.やってみたい仕事を提案する、3. 友人から勧められた商品の購入を断る)の中から1つ選択し、その状況下で自分をどのように表現するか、について考えをまとめました。それから、グループ内でのロール・プレイの中で、実際に声に出して自分を表現した後に、お互いのコミュニケーション・スタイルについて意見を交換しました。リラックスした和やかな雰囲気の中で、今後に活かせる知識とスキルを学べたとの声が多くありました。
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