奈良祭時記

 

新コーナー
奈良祭事記
ススキ提灯献灯行事
御所市 鴨都波(かもつば)神社
 五穀豊穣、家内安全、無病息災を祈願して氏子を中心に地域で行われている行事です。
 鴨都波神社の宮司 松本廣澄(ひろすみ)さんと神社の祭事の運営に携わる鴨の宮若衆会の会長 三井秀樹さんにお話を伺いました。
ススキ提灯献灯行事とは?
 鴨都波神社で、7月16日の夏季大祭と10月の秋季大祭宵宮(よいみや)に行われる祭礼行事です。
 祭当日は、参加の各自治会がススキ提灯と呼ばれる先端に御幣を施した3段組み10張の提灯を組み立てます。提灯の火は、古代の技法で神職さんが熾(おこ)した神聖な火が使われます。ススキ提灯は毎回30本余りが参加し、夕暮れに御神火(ごしんか)を点灯させて、神社へ奉納します。
鴨の宮若衆会とは?
 今から24年前に、氏子総代会長や商工会の若者が「まちを元気にする方法はないか?」と相談し、立ち上げた祭り好きの有志の集まりです。今やっている、太鼓を取り入れたり、提灯を投げたり大きく廻したりするのも、若衆会が行っています。そのために祭りの3か月前から毎週2回程度集まって太鼓や提灯の練習を重ねていきます。
 自治会内の若者だけでなく、秋季大祭の神輿をきっかけに参加してくれた人もいます。祭りが好き、御所を元気にしたい、伝統の祭りを継承していきたいなどの思いを持っている人が参加しています。祭りにむけて神社の集会所が新しい地域の集まりの場となっています。
新しい取り組みは?
 各自治会からススキ提灯を持ち寄るときに歌われていた伊勢音頭を再興して、高齢化が進む各自治会にかつてのような賑わいが戻るようにとの思いから伊勢音頭の会を結成したところです。
 祭りのベースとなる伝統は守りつつ、これからも地域を元気にするために子どもや若い人が参加しやすい地域の集まりの場となるように活動をしていきたいですね。
 提灯が奉納される様子は壮大です。7月16日と秋季大祭宵宮に是非ご覧いただきたいです。
鴨都波神社境内での若衆会によるススキ提灯廻し
鴨都波神社境内での若衆会によるススキ提灯廻し
各自治会の提灯が鴨都波神社へ向かう
各自治会の提灯が鴨都波神社へ向かう

鴨の宮若衆会会長 三井秀樹さん(左)
鴨都波神社宮司 松本廣澄さん(右)
行ってみよう!
鴨都波神社(御所市宮前町)へは…
JR御所駅・近鉄御所駅より南へ約1km
鴨都波神社 TEL FAX 0745-62-2176
URL kamotsuba.com
※秋季大祭宵宮の日は、御所市内各地で献灯行事が行われ秋の風物詩になっています。
無形民俗文化財については  県文化財保存課 TEL 0742-27-9864
※「県民だより奈良」は県内の各家庭にお届けしています。
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