平成28年8月9日(火)知事定例記者会見

司会:
 おはようございます。ただいまから知事定例記者会見を始めさせていただきます。
 本日の発表案件は、お手元の1件でございます。知事より発表していただきます。
 よろしくお願いいたします。

案件:南和広域医療企業団が運営する病院の4~7月の稼働状況等について
《資料》 (新しいウィンドウが開きます。)

知事:
 お手元の資料は、南和広域医療企業団の中心病院となる南奈良総合医療センターが、4月に開院いたしましたが、その稼働状況をモニタリングをしておりますので、4、5、6、7と4カ月間ですけれども、稼働の状況がわかってきましたので、ご報告いたします。

 おおむね好調でございます。具体的なことでございますが、最初の資料にありますように、南奈良総合医療センターでございますが、病床稼働率は93.1%ということでございます。病床数が250床で、満床に近い状況でございます。それから、外来患者が1日平均で518人ということでございます。想定が、右の上にありますが、700でございますので、74%の達成率でございます。吉野病院は、稼働率、入院は70.6%、外来の患者様が105人ということでございます。外来は目標の98%ですが、入院のほうは76%ということでございます。

 それから、救急の受け入れでございます。南和の課題でありました救急の受け入れでございますが、前年との比較をいたしますと、昨年の全体で、1日平均5.7件でございましたが、この4、5、6、7の4カ月間では1日平均12.5件と、2.2倍ということでございます。それから、南和で発生した救急搬送が南和以外に流れていた状況でございまして、昨年度では4割しか地元の病院で受け入れられなかったわけでございますが、この4カ月間では67%まで増加したという実績でございます。大変うれしく思っております。また、産婦人科も、医大との共同化ということをしておりましたが、医大での分娩受け入れも始まっております。

 また、今後のことでございますが、病床稼働率が9割を超えておりますので、近くの病院との連携、早期の在宅復帰に向けた療養の病院との連携という課題が発生しております。また、専門の医療がだんだん進んでおりますので、外来診療も消化器病、リウマチ・運動器疾患などの専門医のチーム医療の充実で、外来診療の充実を図っていこうと思います。それから、ドクターヘリの受け入れ訓練を6月23日に実施いたしましたが、本年度中のドクターヘリ運航を目指しておりますので、南和の救急搬送体制の充実に努めていきたいと思っております。

 主な内容は以上のことでございます。
 ご報告は以上にさせていただきます。

司会:
 それでは、発表案件につきましてのご質問をよろしくお願いいたします。

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質疑応答
NHK:
 断らない救急ですけれども、この目標は達成できているのかどうか、どのようにお考えなんでしょうか。

知事:
 断らない医療というのは、中和と北和でER型といたしました。そちらのほうのことでございましたら、順調に進んでいるということでございます。南のほうは、二次救急ですので、三次救急が出てくると断らざるを得ません。三次救急といわれるものは、医大か北和へ行くということでございます。そちらのほうの受け入れ件数も随分ふえております。

 今度の南和の南奈良の受け入れ件数ですが、受け入れ件数は北和の件数と、内容は違います。例えば7月の受け入れ件数、大体似たようなことでございますが、南奈良の受け入れ件数は411件です。北和の奈良県総合医療センターは358件です。それから、医大は445件です。南和の今までのことを思いますと、先ほどご紹介申し上げましたように、受け入れ率が飛躍的に向上しておりますので、中和、北和に流れていた患者さんが南和で受け入れ可能になったということは言えると思います。

NHK:
 この67%という数字は、能力的に可能な限り全部受け入れたらこのようになって、残りは三次救急のほうだという理解でいいんですか。

知事:
 先ほど言いましたように、二次救急ですので、三次はどうしても、どのくらいの率かわかりませんが、ここで受け入れませんということを言っていますので、中和とか、場合によっては北和とかに行ってもらうことになります。この病院の完璧な受入率はどのくらいかということはありません。そういう目標では立てておりません。

 「南和の医療は南和で守る」ということを標榜しておりますので、そういうご質問をされたかと思いますが、救急患者を全部受け入れるには、たまに発生する重症患者の体制も整えないといけませんので、それは放棄しています。といいますのは、ドクターヘリを導入いたしますが、基幹病院は医大なんです。三次まで受け入れるのがドクターヘリの基本条件になっています。医大のヘリパッドを病院の上に置くというのは、ヘリパッドがあることがドクターヘリ就航の条件になっていますので、そこになると、南のほうの受け入れ体制、また、医大まで含めて南和の医療の受け入れ体制について調べると、まだ資料はありませんが、相当上がってきたかもしれません。北和とか大阪に流れ、県外搬送というのは、過去に周産期の妊婦さんでもありましたけれども、地元というのは、中和も入れた地元ということであれば、受入率はさらに上がると思いますので、調べておきます。

NHK:
 もう1点、産科に関しては、再開はどのようにお考えですか。

知事:
 今の調子でいいんじゃないかと思います。実質的に守られていると思います。西和医療センターも産科がないというので、本当に苦労して復活いたしました。ところが、受け入れ数が他の病院の半分ぐらいしかいかないんですね。これはどうしてだろうかと思っています。だから、産科がないということを一つのスローガンで言われるんですけれども、実質的かどうかという、分娩される方、あるいは妊婦さんが安心して妊娠から周産期を過ごされるかどうかというのが一番の関心でございます。地元で産科があるかどうかというのは一つの安心材料ですけれども、助産師の方がおられて、大病院と連携するというのは、新しい形ですので、今それは順調にいっていると思います。

朝日新聞:
 先ほど近くの病院との連携が今後の課題だとおっしゃったんですけれども、既に90%を超えてきて、新たな患者さんを今後受け入れられない。既に受け入れにくくなっている状況があるんでしょうか。

知事:
 そうですね。そのように聞いてます。病院の方が多少誇らしげにおっしゃるのは、サービスがいいから患者さんに出ていってもらえないんですよと。病院の入院機能は、これは三次でありませんけども、二次でもやっぱり救急の患者さんがおられますので、その受け入れ余地を残しておかないといけないし、けがをされて、1週間でも入院されるという方がおられますので、そのような方の数が一時に集中すれば、手当てできないということになると申し訳ない。

 それと、受け入れ先を探すのは、入院患者の中で、だんだん回復されると療養局面に入りますので、転院をお勧めするということになります。この近くで、吉野病院と五條病院がそのような病院になります。五條病院は今改築中ですので、五條病院の改築が済みますと、立派な地域病院、療養病院、療養中心の地域病院になり得ますので、そうしますと、バランスがとてもよくなる可能性があると思います。250床というのは、その程度でよかったのかなと今思いますけれども、療養病床は五條と吉野で受けてもらうということでございます。吉野も病院の入院の数は結構多いわけでございますので、南のほうで療養の需要はあります。

 救急なり、急性期といわれる病態の方がこの病院だけではなく、中和の医大とか、北和の奈良県総合医療センター、あるいは大阪の病院、急性期の治療を受けて帰ってこられるときに、できるだけ地元で療養病院、あるいは療養施設、あるいは在宅に向かわれるような流れを作るというのが地域医療の最大の課題でございますので、そのような療養病床の、救急中心の病院でない病院の療養病床の連携というのが、病床を持っておられれば、開業医の方でもいいわけですから、そのような方との連携が早期の在宅復帰に向けたリハビリのサービスが大事でございます。そのようなことが南和の課題として新しく見えてまいりました。課題の内容が進展したといいますか、今までとにかく受け入れられないという状況でありましたが、この南和で「中心病院」をつくることによって、バランスがよくなってきたという印象を受けております。

朝日新聞:
 資料の右の表で出していただいている外来の達成率が7割ぐらいということは、どのように受けとめたらいいですか。

知事:
 そうですね。外来の方で来られるのは、透析だとか、通院ですけれども、慢性病の方もおられますし、内科の消化器系の方も、慢性期の方が多いんじゃないかと思いますけれども、南和で通院される方の最大の大きな課題は、自分の必要な専門医の方がおられるのかどうかというのと、通院環境です。遠くからバスに乗って来られるので、通院環境を整備するということは課題だと思います。そのような通院環境を整備するのに、僻地の診療所と連携してやっておりますが、この外来の目標が、これは医療需要ですので、売り上げ目標ではないんですよね。だから、達成率というような言い方も変かなとも思いますが、これしか需要がなければ、それで結構じゃないかとまず見るんですけれども、これで不足しているかどうかというのは、別の見方があろうかと思います。目標を立ててやりましたので、それに対する達成率ということですが、達成してないからいけないとか、そういう売り上げ目標とは違うと私は思っています。そんなに病院にたくさん来てくださいいった類いのものでもないので、あふれるようになると、やっぱりサービスがもっと要るんだなと思います。そちらのほうは目標は、需要があったんだなということに結果的になりますので、医療需要というのは難しい面があります。

 達成率と書いたから、そのようなご質問もあるのかなと思いますけれども、見方が、目標が上だったのか、この達成率が518ぐらいでいいのか、もっとしたほうがいいのかというのは、医療需要の内容によるように思いますので、もう少しどのような医療需要が南和であるのか、特に慢性期ですね、急性期と慢性期では随分医療需要の発生の仕方が違います。慢性期は安定しているといいますか、とにかく通われる方がおられますので、それは実はこの病院でしか受け入れられないんだということではなしに、急性期は設備の整った病院に行かないと怖いですけれども、慢性期とか、あるいは夜間の小児とかは近所の開業医の人にとにかく診てもらって、風邪ですから、この薬を飲んで自宅で安静にしてなさいといえばそれで済む病態が結構あるわけです。病院に来られる方が増えたらいいのではなく、開業医とも連携して病院まで来なくても済むということであれば、それはそれに越したことないと思っています。目標が達成できないからといって困るということではないように思っています。

 この病院ができて、急性期の方を受け入れる病院ができると、ほかの開業医の方が、安心して病院にいらっしゃいと、病態が深刻だったら、この中心病院に送りますよというリレー式の受け入れが望まれますので、そうしますと、北のほうもそうですけれども、中心病院の三次救急があると、二次救急をやっていても安心だよと。すごく深刻なのはお医者さんが診たらわかりますので、深刻だったら、、三次救急があるという安心感があります。大きな投資が要りますので、三次救急を各地で行うというのはなかなか難しいことです。中心病院のアクセスをよくして、連携をよくするというのが基本的な方針になっております。

司会:
 発表案件につきましては、よろしいでしょうか。
 そうしましたら、ほかのご質問をよろしくお願いいたします。

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質疑応答

リオオリンピックでの柔道 大野選手の金メダルについて

毎日新聞:
 リオのオリンピックの関係で、大野選手が金メダルを獲得されましたが、知事のコメントをいただければと思います。

知事:
 すばらしいですね。柔道は短い時間の勝負だから、何か負けるときはあっという間に負けてしまいますよね。だから、厳しい勝負のスポーツだと改めて思っておりましたが、勝ち抜かれたことはすごいと思います。みんな強そうで、怖そうな選手がたくさん出てましたので、実にすばらしい。祝福、お祝い申し上げたいと思います。

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小池新東京都知事に期待すること

時事通信:
 東京都知事に小池さんということですけれども、何か期待することがあれば、教えてください。

知事:
 都民の代表ですので、都民の期待と、他県の期待と、少し違うかもしれません。都民の期待に応えられるのが一番だと思います。都民の皆様の期待というのは、あれだけたくさんの人口がおられますので、都民のどういう層の期待に応えるのか。これは政治の担い手の受け取り方だと思いますので、それは新都知事のやり方だと思います。どうぞ都民の期待に応えてくださいという程度で、他県の知事から何か申し上げることではないと思います。

 小池さんは能力のある方でございますので、都民の期待に応える政治というのは、実行されるんじゃないかと思います。どのように応えるのかという具体的な内容は、他県の知事という立場からはありませんけれども、その時々で、その地域の応えるべき政治に対する期待というのは、担い手の感じ方にもよりますし、都民の方とのコミュニケーションにもよると思います。それがどんなものかということも、地方と東京都というのは違うような感じがいたします。よく陳情に行ったり、東京に訪れたり、行くたびにまちが変わっているので、ダイナミックだなという印象でございますが、生活の面でも、投資の面でも随分違ってくると思います。

 都民の皆様にお応えするというのは、その都度のご期待に応えるというのは基本なんですけれども、もう一つ、政治で大事なのは、未来の有権者の期待にどう応えるかということ。これは、声なき声みたいなものではありますけれども、未来の有権者というのはお子様でもあり、大都市だと流入される方も多いですので、未来への投資を政治家の創造力でどのように、決定権者である議会に納得をしてもらって、未来への投資に地域の勢力を向けるかというのは、我々地方の政治家の大きな観点のように思っています。

 未来への投資は、なかなか抵抗の勢力もあります、自然な抵抗の勢力というのは、今あるのをもっと、言ってみれば、悪く言うとばらまけというような勢力でもありますが、そんな未来のこと、総論としては考えろとおっしゃるんですけれども、じゃあ、このように投資をしますというと、そんな無駄そうなことをしてというふうに地域の政治の反論があるのが通例でございますので、それを、未来への投資は効果があるという保証はないんですけれども、それを検討して、これは必要だということを、現在の有権者に喝采を浴びるのではなしに、未来の有権者に喝采をそのうち浴びることになればと願って未来への投資をするという心構えは、政治家には全て要るように私自身は思っていますが、それは担われる方の気持ちですので、そのようなことでしてくださいと、こちらから申し上げるような言葉ももちろんないわけですので、都民の期待、未来の都民の期待も含めて、期待を担ってくださいといったような、こちらからのご期待は申し上げたいと思いますし、小池さんはそのような能力がおありになる方だと、多少のおつき合いがありましたので、そのように思っています。

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二階自民党新幹事長就任と高市議員の大臣留任について

時事通信:
 自民党の人事で、二階さんが幹事長をされます。知事は大変親しいかと思うんですが、期待されている部分と、内閣改造で、高市大臣が留任される、奈良にとっては大変大きなことだと思いますが、いかがですか。

知事:
 そうですね。まず、高市大臣の留任、うれしく思っています。安倍内閣で大変重要な閣僚になっておられるんだなということを改めて感じます。国のためにもよかったと思いますし、奈良県のことを、いろんな局面で親切なアドバイス、ご理解を得ていますので、今後ともご相談に参りたいと思います。また、きょう、あすの陳情でも高市大臣に受けていただきます。先日、奈良県選出の国会議員の皆様方に政府要望のご説明を行った際にも、高市大臣自らお出ましいただきまして、ご回答もいただきましたので、そのように直に応対していただくということは大変ありがたいことでございます。高市大臣の今後の、内閣でのご活躍に期待したいと思います。

 それから、二階先生が幹事長になられました。谷垣前幹事長とも親しくさせていただいていましたので、まず、谷垣さんの自転車のお怪我を心配しています。同年代で、生まれたのが二か月違いだからと、親切におっしゃっていただいて、そのような声をかけていただいているので、うれしく思っておりました。二階先生は、割と古くからお世話になった先生でございますが、大変力量のある方で、いろんなことを具体的にアドバイスをいただいてきておりますので、奈良県の、あるいは関西の発展のためにご指導をいただくことは、これからさらに多くなると思います。幹事長の職責は、総務会長よりさらに重くなると思います。またご相談に伺えたらと思っています。その都度お伺いすると、具体的に温かく、また実質的なアドバイスをいただくのが常でございまして、そのことは大変貴重なことになっています。本当にたくさんの実績がございます。幹事長になられたことは、大変うれしく、喜ばしく思っています。安倍内閣を支える大きな中心柱の一つのように思いますので、そのようなお立場を全うしてご活躍を願えたらと思います。

 それと、外交的にも、二階さんは、中国、韓国、近隣、あるいはインドネシアとかチリとか、インドにもお強いです。外交関係もお強いですので、直接のお役目じゃないですけれども、外交のいろんな、昔はそういう党人の人が外交のバランサーとして一翼を担っておられたのが自民党の政治でございました。また、いろいろのお役目が外交面でも発生するかもしれません。それも大変いいバランスになるんじゃないかと思って期待申し上げています。

時事通信:
 ありがとうございます。

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「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」について

毎日新聞:
 きのう、天皇陛下が生前退位のご意向のお気持ちを表明されましたが、ご覧になって、どのように受けとめられましたか。

知事:
 きのう、紀伊半島の3県知事会議があったんですが、ちょうど3時の放送の前に休憩を入れまして、3県の知事でテレビを別室で拝見いたしました。その印象ということでございますが、天皇陛下は、4月3日の神武天皇式年祭にお越しになりまして、行幸啓のときにお近くでお話を伺う機会がありました。わずか4カ月前でありますが、いつものことでございますけれども、何度か奈良にも行幸啓されたり、皇居内でお話、ご進講したりする機会がありましたので、いつもの印象でありますけれども、いつも物事に真摯に対応されると印象を持っておりました。また、その都度のお考えがとても深く考えておられるんだなという印象を受けておりましたが、昨日のお言葉についても、その印象どおり、大変真摯に、かつ深くお考えの上でのお言葉ということを改めて感じました。今までのご真摯なご行動とご対応、また、常に深く物事をお考えになられている、その姿勢に深く感銘を受けたものでございます。そのような陛下のご姿勢に「感銘を受けた」などという言葉を申し上げるのも憚られますが、昨日のお言葉の後のご質問でございますので、あえて今までの印象をそのように申し上げたいと思います。常に、深く真面目にお考えになられているという印象を受けておりましたが、昨日のお言葉でも、そのような印象を受けたと、申し上げたいと思います。

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リニア中央新幹線の三重・奈良ルートについて

奈良新聞:
 リニアの中央新幹線のことですけれども、先ほどお話にも出された、昨日の紀伊半島知事会議で、和歌山の仁坂知事があえて発言されましたけれども、だんだんと旗色を鮮明にしていくんだと。和歌山県知事としては、「三重-奈良ルート」で良いと明言されまして、その上に、関西広域連合、その中にあっても、だんだんと今はそういう方向に行きつつある、というようなことをおっしゃってましたけど、実際に広域連合の中でも、もうそろそろ「三重-奈良」で決めていいんじゃないかという雰囲気は感じておられますか。

知事:
 昨日の仁坂知事のご発言、ちゃんと聞いておられたんですね。私、こういう言い方失礼だけど、仁坂知事が後の懇談の場で、割とはっきり言ったんだけども、反応がなかったように思うがと、こういうふうに言っておられたので、こちらで言っている中だから、会場から反応のしようもなかったわけでありますけれども、仁坂知事は、そのように言っておられました。

 繰り返しになりますが、リニアのことが3県知事の議題になりまして、中央で陳情しましたよと、和歌山の知事のご感想をということに順番が回って、和歌山県知事は、「三重-奈良ルート」で私はいいと思う、ということを明言しておられました。これはありがたいことでございますが、「三重-奈良ルート」のほうが和歌山に裨益することが多く、紀伊半島全体で高速鉄道の便益が均てんするようにというのが「三重-奈良ルート」の願いでもあります。昨日のお話では、和歌山県知事は、関西広域連合の広域インフラ検討会幹事長という立場であるが、ということも前置きでありましたので、今、おっしゃったように、関西広域連合の中の広域交通問題のリーダーでもおられます。そのような方が言われたので、多少重たいと思います。井戸知事も、関西広域連合の連合長でありますけど、「三重-奈良ルート」の決起大会にはいつも参加されるようになっています。

 広域連合の中での議論の展開というようなご質問でございますが、奈良県の主張は、このリニア中央新幹線の計画は、全国新幹線鉄道整備法に基づいて整備をするということをJR東海が明言されており、そのような手続をとられて、その法律に基づいて国から建設主体・営業主体の指名を受け、建設指示が出ているものでありますので、その計画の中で、「奈良市附近」ということが確定しておりますので、関西広域連合で取りつく島はないというのが奈良県の主張でございます。関西広域連合で決めてもらわなきゃ「奈良市附近」が確立しないのか、ということですが、それは、もう既に確立しております。それを変えたいというご意向が京都におありになるというだけのことでございますので、京都が撤退を明言さえしてもらったら、それでいいだけの話であります。そのような状況でありますが、JR東海社長が重ねて奈良市附近でやるんだということを明言されておりますので、そのとおりだと思います。関西広域連合で何かしようという必要もないと思っています。

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政府予算要望の日程について

奈良新聞:
 政府の予算要望ですけれども、当初予定では今日、明日ぐらいの予定と聞いておりますが。

知事:
 今日、これから、会見が終わったら行きます。

奈良新聞:
 これから行かれるんですか。

知事:
 はい。奈良新聞の東京支社長がいつもおつき合いして取材に来ていただきます。県庁の記者クラブは出張費が大変だから行けないんですよね。向こうも余り来られないから、地元ニュースにはあまりならないんだけど、奈良新聞の東京支社が来られるので、辛うじてニュースになります。そういう構造になってるというか、知事の県外活動は余り取材の対応がない中で、紀伊半島知事会議では、三重県なんかは割と追っかけの記者さんがいて、割と来られるんですね。取材費も大変だと思いますけれども、そういう仕組みになってるんだなといつも思っています。

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柔道 大野選手への県民栄誉賞の授与について

毎日新聞:
 大野選手に、県民栄誉賞の授与は検討しておられますか。

知事:
 まだ検討してません。

毎日新聞:
 今後の動きはどうなりますか。

知事:
 どうなりますか。奈良は何といっても野村さんがスーパースターで、野村選手は3回金メダルですからね。大野選手には、3回連続を目指して金メダル頑張っていただきたいなと今は思っています。せっかく金メダルを獲ったのに、また金メダルを獲れということになりますけれども、何といっても野村さんの業績はスーパーだと思いますので、それをむしろ思い出したいと思うぐらいです。大野さん、本当にすばらしいんだけど、奈良県の選手では野村さんがいたということも、奈良県としては思い出してあげたいと思います。

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知事の夏休みの予定について

NHK:
 知事、夏休みはどうされるんでしょうか。

知事:
 オフで休みます。ぼうっとする。ぼうっとするのが健康にいいという本もあります。

NHK:
 どこか行かれるんですか。

知事:
 うん、近くへ行こうかと思っています。すぐに奈良に戻ってこれるようなところであります。

 皆さんはどうですか、お休みになられるんですか。お互いに少し休ませていただいて、県政の仕事に、お盆が明けたら、また向かわせていただきたいと思います。皆さんも英気を養ってくださいませ。

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十津川村の林野火災の状況と対応について

奈良テレビ:
 十津川村の林野火災の件、対応についてお伺いしてよろしいでしょうか。

担当課:
 先ほど、8時54分に鎮圧との情報がありました。
 この後、時間がよろしいようでしたら、最新情報をご説明します。

知事:
 どういう状況で鎮圧、鎮火したのか、この後、担当課よりご報告させていただきます。

司会:
 ほかによろしいでしょうか。
 幹事さんもよろしいでしょうか。
 それでは、これをもちまして本日の知事定例記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

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(発言内容については、読みやすくするために、広報広聴課で編集しています。)

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