平成20年度

平成20年度 今月のつぶやき バックナンバー


平成21年3月
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みんな知らんと!精神障害

「い・そ・が・し・い」・・昨年の暮れ、昔の職場の友人から連絡があり、「年が明けたら早々にでも一回集まろう。また、連絡して!」と再会の約束をしていました。そんな事をすっかり忘れてしまっていて、数日前に「もう三月やで~」とメールが来ました。「忙しくて忘れてた。ごめん!」と返事し、その時気付きました。

 「忙しい」って、「心を亡くす」と書きますよね。「忙しい」を理由に、気配りを忘れていた自分がいたこと・・・日常でもよく使っていると思いました。「今、忙しくて」と、仕事でも、自分の子ども達にも、そのように接している自分がいたのではと反省しました。

みなさんも心辺りはないでしょうか?多忙で大変な日々をお過ごしのことと思いますが、どこかで心に余裕を持ちながら過ごしていきたいものですね!そして、時には自分自身を振り返ってみる時間も必要かもしれませんね☆

 



平成21年2月
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ほろ酔いネットワーク

1/30日に、十津川村自立支援協議会が開催され、終了後、「昴の里」にて、新年会が行われました。

 ところでみなさん、「昴の里」はご存知ですか?奈良県の5分の1の面積を占める「日本一大きな村・十津川村」に入り、多くの旅館が集まる国道168号線沿いから国道425号線に入って2キロ程走ると、驚くような広々とした平地が見えてきて、そこに「昴の里」があります。十津川温泉のお湯を利用した珍しい「温泉プール」があり、 美容効果が望め、幼児用プールもあり、家族みんなで楽しめる施設です。

 日本三大秘境の一つ、十津川村に点在する3つの温泉地は、温泉教授松田忠徳氏の指導の下、平成16年6月18日、全国に先駆けて、旅館・日帰り施設のすべてを源泉掛け流しとし、全国初の「源泉100%掛け流し宣言」を行ったそうです!一度機会があれば訪れてみてください。きっと日頃のストレスが癒されますよ☆

 新年会では、温泉に入りゆっくりする時間はなかったのですが、宴会はおおいに盛り上がりました(写真の様子でも分かると思います)。みなさんの、普段では見れない一面も知れて、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。もっと面白い写真もあったのですが、写っている方の今後もあるので・・・残念ながら載せることができませんでした。私は、車の運転をして帰らないといけなかったので、お酒も呑まずに「ほろ酔い気分」でしたが、次回はぜひ、一緒に呑んで盛り上がりたいと思っています。今後も、「南和ほろ酔いネットワーク」の輪が広がっていくといいなと思います!




平成21年1月「備えあれば患いなし」

新年あけましておめでとうございます!

昨年は、世界恐慌、物価の高騰など、ほんとに明るいニュースが少なかったですね。丑年は、天気の良い日が多いという統計が出ているそうです。今年は、心も晴れやかで、街中で笑顔が溢れる、そんな良い年になるといいですね。

私事ですが、今年は本厄ということもあり、大阪府豊能郡能勢町にある妙見山へ初詣に行きました。お寺は、標高660メートルの場所にあり、冷たい風が吹き、昨日までに降

り積もった雪も残り、ひじょう~に寒かったです。しかし、冬の澄みきった空気のせいか、山頂からは、遠くに淡路島が見えるほどの絶景でした。そして、「やるぞ~!」と今年にかける意気込みを奮い立たせることができました。

 

「ウサギがライオンに追われたときに足がつりますか?準備不足なのです!」

これは、サッカー前日本代表監督イビチャ・オシム氏の言葉です。先日、オシム氏が母国へ帰国されるというニュースを見ていて思い出しました。世界各国で、多大な功績と名言を残された偉大な方として私も尊敬しています。そこで、今年は、「しっかり準備をし、何事にも取り組む!」というテーマを掲げて励んでいこうと思っています。きちんと鍛えて、体も精神も強くし、準備しておくことが大切ですね。公私ともに自己管理をしながら、一年間ゆっくりがんばっていきたいと思います。

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十津川村地域自立支援協議会

数か月前、大淀町で夜回り先生(水谷修氏)の講演会があり、私も、直接お話を聞いてみたいと思っていたので参加しました。内容は、長年の体験談、心からの熱いメッセージを含んだ、思っていた通りの素晴らしい講演でした。講演後、たまたま握手をさせていただく機会があり、夜回り先生の手は、柔らかく、とても温かく、そして、心の温かさが伝わってくるように感じました。

 

「手が温かい人は心が冷たくて、手が冷たい人は心が温かい」子供の頃そんな 話を聞いたことはありませんか。これはやはり単なる迷信のようです。先日、知人から教えていただいた事をお伝えします。

アメリカの某大学の心理学教授とマーケティング論の教授が、共同で身体的な温かさと心理的温かさとの関連について実験をし、両者は密接に関係すという研究結果を科学誌「サイエンス」に発表しました。

被験者に、ホットコーヒーかアイスコーヒーをしばらく持ってもらい、その後、第三者の情報を与えて性格特性を判断させるという方法での実験をしました。結果は、ホットコーヒーを持っていた人の方が、相手に対して好印象を持つ割合が高かったそうです。また、温熱パッドと冷却パッドを手に当てる実験では、温熱パッドを当てていた人の方が「自分の欲しい物」より、「友人への贈り物」を選ぶ傾向が強いという結果が出たそうです。

 

これから、本格的な冬の到来で、凍える手に温かい缶コーヒーを抱え、白い息を吹きかけると、身も心もあったまる季節になりますね。私自身も、周りにいる人が心温まるような雰囲気づくりのできる、「温かい缶コーヒー」の様な存在になれればなと感じる今日このごろです。

<ご参考>

Warm Hands, Warm Hearts(Science、2008年10月23日)

http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2008/1023/2

 



平成20年11月
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 二村小学校秋季連合運動会の様子

 11月の初旬、南和のメンバー7人で、富山県にある「デイケアハウスにぎやか」というところへ行ってきました。みなさん、「富山型デイサービス」はご存知でしょうか?

富山型とは、子供もお年よりも、中年の人も障害のある人も、「誰でも必要なときに必要なだけ利用」できるサービスの事で、現在の介護保険事業計画「地域密着型サービス」が、制度化される以前から、富山県の「このゆびとまれ」というデイサービス事業所が先駆的に取り組まれたのが始まりです。また現在は、障害のある方の就労支援にも積極的に取り組まれています。

「にぎやか」は、富山市内の住宅街の一画にあり、少し大きめの家という感じです。私たちは、着くやいなや、待ってましたとばかりに、メンバー7人が「子どもの遊び相手」「お年よりや重症心身障害者の食事介助」「お年よりとのさんぽ」「トイレ・風呂掃除」「食事の後片付け」等と役割が与えられて、夕方まで、めいいっぱい一緒に過ごしました。そして、夜7時頃には、お昼に利用されていた方が帰宅され、「にぎやか」も静かになり、それもなんともいえない空気が漂う気持ちのいい瞬間でした。

 スタッフ、利用されている方も、ユニークな人ばかりで、本当に自然体で、それぞれに居場所があり、スタッフも含めて家族のように生活をしています。「まさに、親子じゃないけど家族です!」という感じで、あるがままの自分が受け入れられている安心感が伝わる心地のいい文化がありました。

富山は、「しろえび」「いか」「ぶり」がおいしいとの事で、夜は海の幸をたくさん食べて、お酒もいっぱい飲んで最高の時間を過ごしました。次の日は、観光の予定でしたが、みんな「もう一日にぎやかに行きたい♪」と意見がまとまり、2日間にぎやかの方とふれあいました。

 みなさん本当に元気で楽しく、笑いっぱなし、ハプニングありのとても楽しい2日間でした。

参加したメンバーも、「また来たいなあ」と口ぐちに話していました。奈良でも、「こんな所があったらいいなあ」と思います。

 「たべられ~」「もう、こんが~」などの富山弁が、とても耳障りのいい響きで、今もみなさんの声が聞こえてきそうです☆

 



平成20年10月
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若葉まつり

 連日、ノーベル賞受賞のニュースが流れ、「日本の頭脳」の素晴らしさを改めて実感しています。

 しかし、受賞者の話を聞くと、日本社会の常識枠では理解されず、研究が進まないために、海外に留学され成果を出されたという現状からも、「日本の頭脳」の海外流出というのは大きな課題ですね。

 そして、世の発明や発見は、常識と言われる枠から逸脱したところから生まれている現実があります。そう考えると、我々も日常で目の当たりにしていることも多いのではないでしょうか?

 最近私も様々な会議などに出席させていただくのですが、少数意見の反映についていつも考えさせられます。歴史的背景から見ても、マイノリティーな意見から、地域の課題などを解決するヒントがあるのかと思います。硬くなっていく「思考」を柔らかくして、一つひとつの発想や意見に耳を傾けて、大切に取り組みたいものですね。

 また、自分の周りにも、頑張り過ぎで、様々な理由から精神的に疲労している方が多く、メンタルヘルスの必要性を感じます。最近の私のモットーは『てきとー精神』です。

 「適当」を辞書で引くと、1,要求などに無理がなくてよくあてはまること 2,ほどよいこと 3,いいかげん、とあります。自分は「いいかげん」(もともといいかげんな人間なもので・・)のイメージが強く、あまり好ましい表現と思っていませんでした。でも、日本語って便利で、趣がありますよね。一つの言葉にいつくもの意味や表現があり、そこに日本語の美しさも感じます。

 「一人で頑張る」のではなくて、「協力して、無理なく、ほどよく行うこと」が大事だと感じ、それを心がけて取り組むようにしています。時には「いいかげん」なところも交えながら、自分自身と上手に付き合っていくことが大切だと感じます。みなさんも「てきとー精神」でガンバってみてはいかがですか☆




平成20年9月
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ふれあいの広場・憩いのサロン

 私事ですが、8月に誕生日を迎え、ついに大台?(40歳)に乗りました。自分では何も変わっていないのに(笑)年齢だけが重なり、自身の人生についても考えさせられる歳になったのかなあと・・・

 そんな折、昔からの友人から本のプレゼントを頂きました。KING「勇気をくれる名言カタログ365」という雑誌で、言葉が発する「強烈なインパクト」を感じるものでした。著名な方の名言365が挙げられており、「なるほど!」というのもたくさんありました。

 一番印象に残ったのは、「天ぷらを食べるのに難しいことは何もいりません。出たらすぐ食べる。それだけ」―早乙女哲哉氏(天ぷら「みかわ」大将)-の言葉です。「食事に出かけた時、どうして人は作法やルールを気にするのだろう。揚げたてが一番うまいとされる天ぷらは、出されたものを早く食う。それ以外に大切な要素はない」「カッコなんていいからガツガツ食べよう!」だそうです。答えはカンタンなのに難しく考えてしまう自分のマイナス面について気づかせてくれる名言でした。烈しい人生だけが「名言」を生むそうです。そして、「名言」とは、自分の人生に上手に傷をつけてくれる言葉だそうです。。。う~ん、奥が深いですねえ~。

 奥が深いといえば、障害福祉も正にそうだなあと感じる今日このごろです。そこに関係する方々の、「ともに生きることの歓び」「一人ひとりが持つ素晴らしさ」から、元気をいただいている日々に感謝しなければいけないと想う40代の始まりです☆




平成20年8月
都市鉱山、作業風景

都市鉱山(作業風景)

毎日、照りつける日差しとの格闘の日々が続き、夏ばて気味の生活を過ごしています。巷では、夏祭りや花火大会があり、地域はもはや夏休みムード満載ですね・・・更に、今夏を盛り上げる最大のイベント「北京オリンピック」が始まり、あつ~い夏はまだまだ続きそうです。。。

7月末に野迫川村を訪問し、知的障害のある青年の自宅を訪ねました。その地域は、村内でも過疎化が進む地域で、わずか4軒しかない人里離れた集落でした。数十年前には銅山があり、人口も800人を超えて栄えていたそうです。現在は、子どもがいる家庭は1軒だけで、訪問した青年の子どもの頃からの遊びは、「畑作り」だったそうです。ご家族とご近所の方も案内して下さり、青年が自分で作ったという畑を紹介していただきました。野菜作りがとても上手で、自分で作った野菜をご近所に配ってくれるのだと教えて頂きました。現在の、バーチャルな世界の遊びを好む子ども達とは少し違う、生活の一部が遊びとなり、「知恵」と「人間力」で成り立つ文化にふれる事が出来ました。私自身も、「知恵」と「パワー」を使って、「さらに頑張らなければ」と感じさせられた今月の出来事でした。



平成20年7月
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五條・吉野自立支援協議会
グループワークの様子

     今月は、十津川村を数回訪問し、6/19には、精神障害者家族会「山吹会」総会に参加させていただきました(最近十津川村の団結力の強さに驚いています)。参加者は、皆さんご高齢になり、会の運営がとても難しいとおっしゃられていました。しかし、総会では、年数回の会合で顔を合わすことが生きがいになり、「今年も頑張って会の活動を行いましょう」ということが決定し、力強くまとまりました。

     当事者会の方も参加されており、意見交換では、困りごとや楽しみについて思いのたけを熱く語っておられました。ちなみに、当事者会の名前は「D&P」で、ドリーム&ピースの略とのことです。みなさんの思いが伝わってきて、自分もとても元気になりました。また、帰る途中、十津川村三村小学校に立ち寄ると、児童全員が、元気よく「こんにちは」と声をかけてくれ、なんともいえない清々しい気持ちになりました。昨今の嫌なニュースも吹き飛ぶような、人の美しさを感じることができ、地域で安心して暮らせる「支え合う社会」のヒントがそこにあるような気がしました。



平成20年6月 
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川上村校内研修会 

 

  地域の関係者との日々の会話から、「この地域も少しずつ育ってきたのかなあ」と感じたり、「いやいや、まだまだ砂漠にぺんぺん草が生えてきた程度で、課題は山積やで!」という声が聞かれたりと、3歩進んで2歩さがる毎日を過ごしています。そんな最近の口ぐせは、「こんな風になったらええなあ」「こんなのがあったらええなあ」です。「念ずれば花開く」という言葉もあるし、焦らずぼちぼちやっていきたいと思います。

  ミナミの地域担当の喜多(キタ)でした☆




平成20年5月 
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十津川村

  4月28日、久しぶりに十津川村を訪問。天気もよく、緑が多くなってきた山々や、壮大な景色を眺めながらの気持ちの良い一日となり・・
 現地で暮らす方の生活状況を聞き、改めて実感することも多く、感慨深いものがあり・・
 南和圏域マネージャーの役割は、マイノリティーの方の思いを代弁し、発信していくことだと再確認。そして、自分自身が、元気な存在で居続けることが重要との気づき・・
 今後も、人口規模の小さい圏域8村の方の思いを、県や国に伝えていきたい。

皆さま今年一年よろしくお願い致します!


平成20年12月

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