カキの病害

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黒星病
被害の特徴と発生形態
葉、果実、枝梢に光沢のある黒色病斑を生じ、5~6月に最も盛んに発生する。菌糸、胞子で病梢上で、また果実の病斑部でも越冬する。マメガキ台を使った苗木や禅寺丸等に発生が多い。

炭そ病
被害の特徴と発生形態
菌糸の形で主に枝梢の病斑中で越冬し、4月下旬より新梢の初感染が始まる。発病は6月上旬から7月下旬までが新梢、幼果で、10月以後果実面に中央部がへこんだ大きな黒い病斑を作り、湿度が高い時は中心部に肉色のべたべたした胞子堆を生じる。

円星落葉病
被害の特徴と発生形態
葉に円形の病斑を形成し、病葉で菌糸塊のまま越冬する。主として5~6月に伝染し、9月下旬から病斑をつくり不時紅葉して落葉する。早期落葉が激しいときは、果実も落ちる。

うどんこ病
被害の特徴と発生形態
若葉に発病すると針頭大の細点を集生する。秋は葉裏に白粉を生ずる。主に枝幹に付着した子のう殻で越冬する。4~5月の低湿度条件下で子のう胞子が飛散し、第一次伝染源となる。この病葉から7月にかけて分生胞子が飛散し、黒色の斑点を作る。盛夏期は分生胞子の形成を一時停止するが、秋期に再び分生胞子を形成し、急激に病勢が拡大する。

灰色かび病
被害の特徴と発生形態
主に若葉で発生するが、開花期に曇雨天が多いと落花時の花弁に発生し花落ちを悪くする。この場合、幼果の表面にコルク状のキズが発生する。

根頭がんしゅ病
被害の特徴と発生形態
主幹の地際部、根にがんしゅをつくる。発病すると葉が黄化し、枝、根を枯らす。細菌病であり、土壌中に長期間生存する。がんしゅの表面で増殖した病原菌が、雨水に流されて根の傷口から感染する。

褐斑病
被害の特徴と発生形態
葉に発生し、はじめ黒色の小斑点を生じ、のちに1cm程の黒色病斑になる。夏に病葉上に形成された胞子が風雨で運ばれて枝に付着して越冬し、5~6月頃伝染しはじめる。

胴枯病
被害の特徴と発生形態
主として、枝、幹に発生し、表面的にはわずかに黒ずんだ症状であるが、表皮を削ると皮部や木質部まで黒変している。病患部の表面には亀裂を生じ、黒色粒が形成され、さめ肌状になる。病原菌は枝幹の病患部などで越冬する。春病患部で形成された胞子が飛散して枝や幹の傷口から感染する。

葉枯病
被害の特徴と発生形態
主として葉に発生し、褐色斑点ができ、周縁が健全部と明瞭に区別される。表面には黒色小粒点を生じる。罹病枝や落葉で胞子または菌糸の形で越冬し、過湿の場合に多量の胞子をつくり、傷口から感染する。


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