ブドウの病害
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黒とう病
被害の特徴と発生形態
菌糸が枝梢や巻きひげの病班部で越冬し、春芽が動いてから9月まで発生する。5月からは雨季までがとくに多い。新梢、葉片、果実、果梗、葉柄、まきひげにも発生し、黒褐色で円形の小斑点を生じる。高温で多湿の時に発生がひどい。

晩腐病
被害の特徴と発生形態
菌糸、胞子が樹皮組織内、切り残しの巻きひげ、穂梗などで越冬し、7月以降より収穫まで発生する。病果は柔らかくなり腐敗して容易に落ちる。

べと病
被害の特徴と発生形態
葉の表は淡黄色の斑紋、裏面に雪白色のかびを生じる。病斑は葉脈に囲まれている。落葉の組織内に卵胞子を形成して越冬し、4月~5月ころ感染が始まる。伝染は雨、夜露によって行われる。

褐斑病
被害の特徴と発生形態
胞子、菌糸で主枝、亜主枝の樹皮、結果母枝の表面、病葉に付着して越冬する。6月上旬頃より発生し始め、黒褐色の小さな病班を生じる。高温多湿の時発病が多く、落葉期を早める。

うどんこ病
被害の特徴と発生形態
菌糸の形で枝の病班部や芽の鱗片で越冬し、開花期の前後に分生胞子を作って伝染する。5月頃から発病し、灰白色のほこり状のかびを生じる。7月までと9月~11月に多い。また、ハウスブドウで発生が多い。

さび病
被害の特徴と発生形態
病葉上の冬胞子で越冬する。翌春、これが発芽して小生子を生じ、中間宿主のアワブキなどに寄生、そこにできたさび胞子が第一次伝染源となる。6月下旬頃から発病し、梅雨明けから発病が多くなり、8月以降最盛期となる。デラウェア、巨峰は多発しやすい。

灰色かび病
被害の特徴と発生形態
病原菌は野菜類に灰色かび病を起こす菌と同一で、どこにでもいる菌である。開花期が低温多雨の年には花穂の発病が多い。

つる割病
被害の特徴と発生形態
枯死したつるの表面や樹幹の病部にできる柄子殻で越冬し、発芽期から雨水に胞子が溶け出て伝染する。新づるや新葉、果実にも発生する。

苦腐病
被害の特徴と発生形態
第一次伝染源は新梢の表皮細胞下に前年形成され、越冬した胞子塊で、5月中旬頃から雨滴と共に胞子が飛散し、伝染する。葉、果実に発病し、7月以降収穫まで病徴が現れる。果房の発病は30℃で多く、葉では25℃が発病適温である。

白紋羽病
被害の特徴と発生形態
根及び根冠部が侵され、白色の菌糸が多数からみ、腐らせる。土中の枯れた樹の根や枝など粗大有機物で繁殖して伝染源になる。

枝膨病
被害の特徴と発生形態
巨峰系品種での発生が多い。枝幹の病患部に形成された柄子殻から降雨により伝搬する。新梢には黒色の小班、2~3年生枝では節部が偏平に肥大する。4年生枝以上になると木質部の腐敗、樹勢の衰弱が始まる。多雨時に発生が多い。

白腐病
被害の特徴と発生形態
穂軸や果梗に褐色斑点を生じ、枯死して表面に小黒粒点を生じる。病穂軸に着生した果粒は白く腐り、乾燥して落果するかミイラ状に残る。枝にも灰褐色の病班をつくる。病原菌は病果や病枝上で越冬する。5月頃から病原菌の胞子が飛散して伝染する。発病は6月中旬から11月頃までである。

スス点病
被害の特徴と発生形態
はじめ、果面で果粉が消失して光るようになり、のち、消失部分に小菌核様の小黒色斑点を生じる。通常は枝の部分で越冬する。主な感染時期は6月下旬~7月下旬である。

房枯病
被害の特徴と発生形態
熟果に淡い同心円状の病班を生じ、互いに融合して大型斑紋になる。病班には黒色小粒点を散生する。罹病した枝や葉で越冬する。春に病班上に形成された胞子が降雨で飛散して伝染する。発病最盛期は7月下旬~8月下旬である。


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