奈良県では、古くから県内で生産されており、地域の歴史や文化を受け継いだ独特の栽培方法等により味や香り、形態、来歴などに特徴のあるものを「大和の伝統野菜」として認定しています。その中で、これから夏場にかけて旬となる「ひもとうがらし」を紹介します。
 「ひもとうがらし」は、濃緑色で皮の柔らかい甘味とうがらしで、太さは鉛筆より細い直径5mm程度と、形が細長いのが特徴です。辛みが少しずつ違う幾種類ものとうがらし属の中にあって、伏見群に属する辛トウガラシとシシトウとの雑種から選抜されたと推察されています。県内では古くから栽培されており、複数の系統が存在しています。以前は自家消費が多かったのですが、近頃では、地産地消志向の高まりもあり、直売所やスーパーなどで販売されているのを見かけるようになりました。
 家庭でも簡単に調理ができますので、これを機会にぜひ一度ご賞味して頂けたらと思います。

               ひもとうがらし調理例ひもとうがらし
   写真:ひもとうがらしのスタミナみぞれがけ              写真:ひもとうがらし

(調理例)
 「ひもとうがらしのスタミナみぞれがけ」
 材料(2人前)
・ひもとうがらし‥10本  ・しょうゆ‥‥小さじ1
・牛肉‥‥‥‥‥‥150g ・サラダ油‥‥適量
・なす‥‥‥‥‥‥1本   ・ごま油‥‥‥適量
・大根‥‥‥‥‥‥50g  ・かつおぶし‥適量
・酒‥‥‥‥‥‥‥小さじ1 ・ポン酢‥‥‥適量
 作り方
1.牛肉を1口大に切り、酒、しょうゆ各小さじ1をからめて、10分おく。
2.大根は皮をむいてすりおろす。ひもとうがらしは洗ってヘタをとる。なすは細切りにする。
3.サラダ油を熱し、牛肉を炒める。色がかわったら取り出す。
4.ごま油小さじ1を加え、野菜をいためる。牛肉をもどし、ざっと火を通す。
5.すぐ器に盛り、大根おろしをのせる。かつおぶしをまぶし、ポン酢をかける。

奈良県農業総合センター 
普及技術課
野菜指導係 主査 川合良永

掲載日:2007年7月14日