研究開発評価制度について


 地方の公設試験研究機関が実施する研究は、地域産業の振興を目的として公費により実施するものですので、研究手法・研究計画の妥当性、実用化の可能性、経済波及効果について強く求められています。
 これらの要件を満たすため、当センターでは研究開発評価制度を導入しています。企業や他の研究機関と共に実施する共同研究、受託研究を除き、当センターで実施する研究は、原則として研究開発評価制度により方向性を定め、評価を受けることとなっています。


【制度の内容】

 当センターの研究開発評価制度は、監理委員会と評価委員会により構成されています。
 両委員会はともに、当センター研究員による研究開発提案について、研究手法・研究計画の妥当性、社会的必要性、実用化の見込みなど、総合的な観点から評価を行います。
 監理委員会は、当センターの各専門研究分野を統括する職員で構成する委員会です。主に、研究手法・研究計画の妥当性に重点をおいて評価を行います。
 評価委員会は、産業界代表者、学識者に参画いただき、主に、社会的必要性、実用化の見込み等に重点をおいて評価を行って頂く仕組みとなっています。評価委員会は年2回開催し、第1回は7月頃、前年度に実施した研究開発の経過、結果について評価を行い、第2回は10月頃、次年度実施の研究開発提案の評価を行います。

hyouka

 

 評価委員会(第2回目、10月)で採択された研究開発提案は予算措置がなされ、次年度奈良県予算成立をもって正式に研究開発を開始する運びとなります。
 今後、各研究員はこれらの研究開発を実施し、成果が出れば技術シーズとして特許を出願したり、さらに実用化製品化のため県内企業を募り共同研究を実施したりし、研究開発成果の普及に努めますが、再度、評価委員会(第1回目、7月)において、これらの研究開発経過、結果についても評価を受けることとなります。

 今後実施を検討する研究開発(提案)に対する事前評価の結果一覧、及び、過去に実施した研究開発(結果)に対する中間・事後評価の結果一覧を次に示します。

平成22年度に実施した研究開発(結果)に対する中間・事後評価の一覧(平成23年6月20日実施)

【事後評価】

No.

研究開発テーマ

開発年度

評価

1 高耐熱・高強度プラスチックの開発

H18~H22

A
2 クズを利用した食品の開発

H20~H22

A
3 セルロース系バイオマスを用いたバイオリファイナリー技術の開発

H20~H22

B
4 皮革製品に含有される微量成分測定技術の研究・開発
                 ~フマル酸ジメチルの定量~

H22

B

5

チタン窒化-陽極電解酸化処理法で合成した酸化チタン皮膜の
                   可視光応答化技術の開発

H21~H22

A

6

ユーザの視線を考慮した製品デザインの評価技術に関する研究

H22

B

7

プリンタブルエレクトロニクス超微細印刷による透明な
                     ITO代替電磁シールド・吸収材の開発

H21~H22

A

8

メカノフュージョン法を用いた有機/無機材料の複合化に関する研究

H22

B

9

振動下での製品評価方法の開発に関する研究

H22

A


【中間評価】

No.

研究開発テーマ

開発年度

評価

1 新規繊維素材を応用した繊維製品の開発

H12~H23

B
2 着衣快適性に優れたレッグウエアの開発

H22~H24

B
3 有機・無機ハイブリッド材料に関する研究
              
~かご型(POSS)を使った高強度の開発~

H20~H23

B

4

香り及び味覚の優れた清酒をつくる酵母のスクリーニング法の開発

H22~H24

B

5

高張力鋼板による防爆安全弁付大容量Liイオン2次電池缶の
                       成形技術の開発

H22~H24

B

6

板材のインクリメンタルフォーミングに関する研究

H22~H24

B

評価A:十分達成されている(総合評価点から判断した達成度 75%以上)
評価B:おおむね達成されている(総合評価点から判断した達成度 50~74%)
評価C:達成不十分である(総合評価点から判断した達成度 49%以下)

奈良県工業技術センター