
社会的ひきこもりとは、「20歳代後半までに問題化し、6か月以上自宅にひきこもって社会参加をしない状態が続いている」ことを言います。
この場合、「社会参加をしない」とは、「学校や職場に行くことなく、また、家族以外との親密な人間関係を築けていない」状態をさします。
また、「ひきこもっている」とひとことに言っても、大きくわけてふたつの場合があります。
1・精神疾患が原因でひきこもっている場合
2・精神疾患が原因でない場合
このうち、2を「社会的ひきこもり」と言います。
社会的ひきこもりは、「病気」ではありません。ですので、人によって状態像はさまざまですし、ひきこもるようになった原因も人それぞれです。
○小・中・高では不登校で、引き続きひきこもりの状態につながっている
人もいます。
○職場での経験や、学校を卒業してからの対人関係における傷つきから
ひきこもっている人もいます。
○また、コンビニや本屋には外出できるけれど、人の多いところは苦手だ
という人もいます。
○長期にひきこもっている経過で、家族に対する暴力や器物破損という問
題行動が出る場合もあります。
○さらに、ひきこもっている人の大半に、昼間は寝ているが夜に起きだすと
いった「昼夜逆転」の傾向も見られます。
ひきこもりはじめると、ご家族は心配になるあまり、就労をうながしたり、強くののしったりしてしまいがちです。
また、「なまけているだけではないのか」と考え、それをそのまま本人に伝えたりしてしまうこともあるかもしれません。
ひきこもっている原因は人それぞれですが、人間関係に疲れ果て、その結果ひきこもりという状態になっていることが多いようです。
叱責や励ましは、本人のひきこもる傾向を強めてしまったり、家族との関係を悪化させたりします。
まず、本人が家で話しをしやすいように、日常の会話をもてるように、よりよい家族関係を築く。その関係の中で、人間関係における傷つきからの本人の回復をはかりましょう。
ご家族だけで悩んでいると、「こうなってしまったのは親のせいでは?」と自分を責めたり、客観的に子どもを見られなくなったりします。まず、ご家族が元気をとり戻し、本人に対して何ができるのか、考えることが大切です。ご家族だけで抱えこまず、上手に相談機関を利用してください。
精神疾患が原因でひきこもっている場合の相談窓口は保健所です。
