看護学生インタビュー <看護師養成所>
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看護学生へのインタビュー <看護師養成所>

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看護学生 <看護師養成所>
プロフィール

Aくん

奈良県宇陀市出身。
平成23年(2011年)3月に他府県の大学を卒業し、同年4月に奈良県内の看護師養成所に入学。現在1年次に在籍。

Bさん

奈良県宇陀市出身。
平成23年(2011年)3月に奈良県内の高等学校を卒業し、同年4月奈良県内の看護師養成所に入学。現在1年次に在籍。

Cさん

奈良県天理市出身。
平成6年(1994年)に他府県の短期大学を卒業後、平成22年(2010年)まで奈良県内の病院で診察補助業務に従事し、同年4月に奈良県内の看護師養成所に入学。現在2年次に在籍。

--看護師を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
Aくん:大学の時にバイクの交通事故現場に遭遇し、その時何もできなかった自分に無力さを感じたことがきっかけです。その後、看護師である母と姉に色々と話を聞き、やはり看護師は人の役に立てる素晴らしい仕事だと思い、看護師を目指すことに決めました。
Bさん:おばあちゃんが大好きで、いわゆる「おばあちゃん子」でした。おばあちゃんが入院した時、体は先生が治してくれるけど、心を癒してくれるのは「私の笑顔」と言ってくれていました。
 そういうこともあって、高校の衛生看護科に行きたかったのですが、母に「そんなに急いで決めなくてもいいでしょ」と言われ、高校は普通科に進みました。高校卒業を控えた頃になっても決意は変わらず、看護師養成所に進み看護師を目指しました。
Cさん:ずっと病院で働いていましたが、特に資格があるわけでもなく、目指すものもなく、目の前で困っている人に対して何もできませんでした。その点、常に周りにいた看護師の方々は人助けもできるし、明確な自分の目標も持っている。何と素晴らしい仕事だろうと思いました。そんな時に、看護師養成所の社会人入試制度があることを知り、困っている方に何かをできる自分になりたいと思い看護師を目指しました。
--受験勉強について教えてください。
Aくん:入学試験対策の勉強はあまりしていませんでしたが、入試3ヶ月前くらいになってからは、集中して必死に勉強しました。
Bさん:卒業近くまで部活ばかりやっていたので、受験勉強はあまりしていませんが、その分、普段の勉強は頑張っていました。
Cさん:仕事をしながらでしたので、一般入試ではなく、社会人入試に絞りました。一般常識、小論文の書き方や面接の練習をしました。また、忘れていた英語も勉強し直しました。
--現在の学校を選んだ理由を教えてください。
Aくん:姉がこの学校の卒業生なので、姉から聞いて色々なことが判っているので安心していました。また、家から近いことも理由の一つです。
Bさん:高校の部活の先輩がこの学校にいることです。先輩から話を聞くと、学生の年齢層が広く色々な人生経験を積んだ方々がいるので勉強になるとのことでした。
Cさん:社会人入試を行なっていたことと通学の距離です。実習で色々な病院に行くことができると聞いていましたので、それも魅力の一つでした。
--オープンキャンパスには参加されましたか。
Aくん:元々この学校一本に絞っていましたし、姉から学内の話を聞いていたのでオープンキャンパスには参加しませんでしたが、学校の外観は、一度見に来ました。
Bさん:部活を一生懸命やりすぎて、受験準備があまりできていませんでした。気づいた時にはオープンキャンパスは終わっていました。その後願書を持参した時に、事務の方に校舎の中を色々と案内してもらいました。
Cさん:オープンキャンパスに来てよかったです。どのような人が受験しに来るのか、どのような教員の方がいらっしゃるのかお会いしたいと思っていました。中でも教員の方による体験版のミニ授業が印象的でした。オープンキャンパスに参加してみて、何かとても安心しました。
--学校の雰囲気について教えてください。
Aくん:とてもいいです。この学校の先輩である姉からは「厳しいよ」と言われていましたが、実際入ってみて、やはり厳しかったです(笑)。年齢は幅広いですが、人間関係は良好だと思います。
Bさん:厳しい雰囲気ですが、高校の部活ほどではありません(笑)。とてもいい感じだと思います。一本芯の通った規律があるという雰囲気がとてもいいと思いますし、だらけた感じの人がいません。
Cさん:みんなとても真面目で目的を持って、勉強をするために来ているという雰囲気があります。風紀もきちんとしていますし、先生も学生の将来のために厳しく指導されています。
--学校の勉強について教えてください。
Aくん:今までの人生の中で、一番勉強しています(笑)。勉強の分量が半端じゃないです。図書館に残って勉強することも多々ありますが、今までと違い自分で決めた道なので、やらされている訳でなく、とても楽しいです。
Bさん:みんなすごく勉強しているので、少し油断するとすぐに置いていかれそうです。社会人入学の方は、家庭などもあり、私たちよりもきっと忙しいはずなのに、勉強に対する熱意がすごいです。本当に尊敬しています。
Cさん:みんな地道にやっている感じです。つまずきながら、支え合いながら頑張っています。
 私は家事と育児もやらなければならないので、思うように時間が取れませんので、早朝を中心に勉強しています。生活はとても充実していますが、遊ぶ時間は全くありません。
--看護実習の内容を教えてください。
Aくん:1年次はベッドメイキングを中心に実習します。たとえば、患者さんを車椅子に乗せたり、褥瘡防止のために患者さんの体位を変えてあげたり、バイタルサインをとってみたり、足浴、清拭、洗髪などを行います。簡単なようですが、やり方ひとつで気持ちいいはずのことが、不快なことになってしまいますので難しいです。
Bさん:清拭が特に好きです。直接患者さんに触れられて色々と感じることができ、患者さんが気持ちよさそうにしている顔を見られるのが嬉しいです。患者さんとコミュニケーションをはかるために、声かけのタイミングや声かけの仕方を考えて練習しています。
Cさん:私は2年次ですので、注射もすでに教わっていますし、患者さんとのコミュニケーションについてもより実務に近い内容になりますし、バイタルも実際の患者さんに取らせていただくので大変です。
--どのような看護師になりたいですか。
Aくん:患者さんから信頼され、自分の悩みを打ち明けてもらえたり、スタッフからも信頼される看護師になりたいです。やはり、知識・経験・技術を兼ね備えたスペシャリストが理想です。認定看護師もいいと思います。
Bさん:患者さんとそのご家族の気持ちに寄り添える看護師を目指したいです。どうせ頑張るなら、幅広い知識・経験を兼ね備えたスペシャリストを目指したいです。
Cさん:その状況に合わせた的確な看護ができる看護師になりたいです。本当は忙しいけれど、「私は忙しいから話しかけないで」というオーラを出したりせず、周りからの声に常に耳を傾けてあげられる余裕のある看護師になりたいです。
--感動したことや一番嬉しかったことを教えてください。
Aくん:実技のバイタル試験の際、緊張のあまり手が震えてしまいましたが、何とかやりきりました。自信はなかったですが、その時に先生から「丁寧に頑張ったな」と言われ、とても嬉しかったです。
Bさん:友達が精神的にしんどくなって学校内で過呼吸状態になってしまった時に、先輩が看護される姿がとても頼もしくて嬉しかったです。
Cさん:1年生から2年生になった時にとても感動しました。1年間頑張ってきたので、みんな一緒に卒業したいと心の底から思いました。
--先生方は厳しいですか。
Aくん:日常生活や身だしなみには特に厳しいです。ナイチンゲールの『看護覚え書』を読んでみると、言われていることは正しいなと思います。
Bさん:部活で学んだことですが、集団行動の中で指導が厳しくなることは仕方ないことだと思います。
Cさん:厳しいですが、厳しさだけではなく、学生が困っているところは常に見守ってくれていて、必要なときには自分の時間を潰してでも、きちんと相談に乗ってくれます。
--楽しかった学校行事を教えてください。
Aくん:春の1年生の交流会です。遠足のようなものです。自分は女性多数のクラスの中で数少ない男性なので、普段中々取れないコミュニケーションをクラスのみんなと取ることができました。
Bさん:私も交流会が楽しかったです。みんなの普段見られない勇姿を見られたことが楽しかったです(笑)。秋の文化祭もこれから楽しみです。
Cさん:1年生の時は、文化祭で若い方々に混じり、一生懸命踊って楽しかったです。1泊2日の修学旅行も、みんなの意外な一面が見られて楽しかったです。
--つらかった出来事はありますか。
Aくん:課題のレポートが驚くほど大量にあります(笑)。文章を書くことが比較的苦手なので、かなり苦労しました。
Bさん:1科目追試になってしまったときに、悔しくて泣いてしまいました。でもクラスメートは、私が一生懸命練習していたことを知っていて、慰めてくれました。つらくて嬉しかった出来事です。
Cさん:看護実習で色々な記録を作成するのが本当に大変でした。子どもが「かあちゃんが全然寝てない」と大騒ぎしてしまい、それが周りに伝わって、両親までが「お前大丈夫か」と電話をかけてくる始末でした(笑)。
--国家試験についてはどのように考えていますか。
Cさん:2年生なので、まだ1年半ほど先のことですが、模擬テストはすでに一回受けました。実感は湧いていませんが、そろそろ対策をやり始めようと思っています。一発勝負になるので、試験当日の体調管理等にも気をつけたいです。
--結婚しても仕事を続けたいですか。
Aくん:やはり男性として家族を養わないといけないので、中途半端な気持ちではなく、一生の仕事として考えています。
Bさん:私ももちろん一生の仕事として考えています。
Cさん:すでに結婚し子どもがいますので、子どもに一生懸命働く母の姿を見せたいので、看護師として働き続けたいです。
--看護師になってから、一番大変なことはどのようなことだと思いますか。
Aくん:患者さんとコミュニケーションを取ることが一番難しいと思います。患者さんは健康ではないので、どんなふうに声をかけていけばいいのか悩むと思います。
Bさん:一人の患者さんにのめり込んで、悩んでしまうと他の患者さんのことが見えなくなるような気がします。自分の担当する患者さんが亡くなってしまった後に、すぐに他の患者さんの前で笑顔になれるか不安です。
Cさん:人の命を預かるその責任の重さに耐えられるか不安です。自分の医療行為に自信が持てなければ、帰宅した後でもすごく不安な気持ちになってしまうような気がします。
--看護職を目指す方々へメッセージをお願いします。
Aくん:厳しい受験を勝ち抜くためには、地道に勉強するしかないと思います。自分がなぜ看護師になりたいのかを自問自答することも大事です。看護師になりたい動機を自分なりに固めて頑張ってください。
 また、女性が多い看護師の世界ですが、男性の看護師の必要性もどんどん高くなると思います。ぜひ共に頑張りましょう。
Bさん:私は早くから看護師になりたくてしょうがなかったので、今はとても充実した楽しい看護学校ライフを送っています。看護学校は外から見れば大変そうに見えるかもしれませんが、本当に色々な人がいるので楽しいですし、みんなで支え合っている感じです。勉強はどんどん大変になっていくようですが、頑張れると思っています。皆さんも頑張って看護師を一緒に目指しましょう。
Cさん:仕事を辞めることや改めて学生になることは勇気が必要ですし、周りの協力も不可欠です。しかし、一歩を踏み出す勇気さえあれば、人間はひとりではないので、周りのみんなが助けてくれます。頑張っていれば、後のことは何とかなるものです。問題は踏み出すか、踏み出さないかです。もし、やってみたいと思うなら、ほんの少し勇気を出してみてください。
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