看護学生へのインタビュー <准看護師養成所>
ホームインタビュー > 看護学生へのインタビュー 准看護師養成所

看護学生へのインタビュー <准看護師養成所>

写真
看護学生 <准看護師養成所>
プロフィール

大阪府寝屋川市出身。

社会人として経験を積んだ後、平成22年(2010年)に奈良県内の准看護師養成所に入学し、現在2年次に在籍。

--看護師を目指したきっかけを教えてください。
 母親が病気をして入院したときに、とてもよくしてくださった看護師さんの姿が強く印象に残っていたことです。以前から看護師に対して少し憧れのようなものを抱いてもいました。すでに社会に出て働いていましたが、看護師の友人が数名いたので、相談し、勧めてくれたことも大きかったです。やはり、女性として自立するためには手に職をつけなければと考え、准看護師を目指すことにしました。
--現在の学校に入学しようと思った理由を教えてください。
 一番の理由は実習の設備が充実していることです。奈良県の土地勘はあまりないですが、通学が楽なことと、学校の周辺に緑も多く、私の好きな環境だったことも要因です。
 入学前のオープンキャンパスには参加しませんでしたが、一人で学校の下見に来たときに、ちょうど下校時間であったため、下校途中の在校生に話しかけて、学校の雰囲気などの生の声を聞けたことも大きかったと思います。
--受験勉強は大変でしたか。
 勉強から遠ざかっていた期間が長かったので、受験勉強は大変でしたが、一生懸命勉強しました。
--学校の勉強について教えてください。
 すごく忙しいです。入学してすぐの春は学校を知ることが目的ですので、のんびりと過ごせます。でも、夏になると様相はガラっと変わります。夏休みは1カ月ありますが、私の学校では「夏休み」とは言わず、「夏季自宅学習期間」と言います(笑)。その期間は、まだ1年生であっても、これから准看護師資格取得に向けて頑張るという気構えを作る期間とされています。与えられた准看護師資格試験の過去問題などを自宅でどんどん解いていき、そのレポートを提出しなければいけませんが、その書くべき量がとても多いです。本当に腱鞘炎になるかと思いました(笑)。勉強が忙しいことは分かっていましたが、想像以上でした。
--学校の雰囲気を教えてください。
 クラスメートは、10代から40代というように幅が広く、様々な意見を聞くことができます。家事や子育てをしている学生も多く、お互いに助け合うことのできるアットホームな雰囲気です。
 また、校内には、絵画や四季折々の花が飾られており、心が癒されます。
--看護実習の感想を教えてください。
 実習は併設の病院やそのほかの病院に4週間ずつ3ヶ所へ行くほか、精神科病院や小児クリニック、保育園、老人施設等にも行きます。チームごとに違う病院へ行きますが、同じチームの学生が皆同じ病棟に行くのではなく、各自のプログラムに沿って、急性期、慢性期など別々の病棟へ向かいます。実習の間は患者さんを1名、受け持たせてもらい、色々なお世話をしたり、コミュニケーションを図る練習をします。
 現在、私は病院で実習を受けていますが、いくつかの病院に行く中で、病棟の種類によって、やり方や大変な部分が違うことに気がつきました。また、実習では常に患者さんと向き合っていますが、それは自分と向き合うことでもあると思います。そういう意味で、患者さんは自分を写す鏡なのかもしれません。
 実習は大変ですが、とても得るものが多いです。短期間の実習の中で、患者さんとうまくコミュニケーションを取ることは簡単ではありませんが、よい接し方を考えながら、「ああでもない、こうでもない」と悪戦苦闘の毎日です。
--どのような看護師になりたいですか。
 常に患者さんのことをきちんと看て、患者さんがもう少し元気になってくれたらいいな、などと思える自分でありたいです。ただ、看護師になると、きっと忙しいはずなので、業務に流されてしまい、この気持ちを忘れてしまうのではないかと心配です。
 実習に行くと、私が「あの看護師さん凄いな」と思う方が必ずいます。患者さんとのコミュニケーションの取り方もうまく、患者さんのことを常に注意深く看ています。私もそのような看護師になりたいと思います。
--夢はありますか。
 まずは准看護師の資格を取りたいです。その後、進学課程にさらに2年通い、国家試験に合格して、看護師になりたいです。
 最終的な夢は看護師長になることです。難しいことは分かっていますが、それぐらいの気持ちを持ってやっていかなければと思っています。
--先生方のご指導はいかがですか。
 先生方はとにかく生徒をよく見てくれていると思います。学生との距離感もほとんどなく、とても優しいです。勉強で悩んでいる学生にはさり気なく必要としていそうな資料を渡してくれたりします。とてもありがたいです。
--学校行事について教えてください。
 入学してすぐに1年生の歓迎会があります。私たちが2年生になったときは野外のセンターでカレーを作り、1年生を歓迎しました。歓迎会の内容は2年生が企画するので、その年によって変わります。
 また、年末のクリスマス会では、皆で一生懸命練習してダンスをしました。そういった経験が介護老人保健施設などでのご年配の方々とのレクリエーションに活かされていると思います。
--看護職を目指す方々へメッセージをお願いします。
 中高生のとき、私は勉強が好きではありませんでした。今も看護学校で勉強することは大変ですが、自分で選んだ道なので嫌ではありません。ひょっとすると、今までの私の人生の中で今が一番勉強している時かもしれません。看護師という仕事を選んだ以上、きっと一生、勉強を続けないといけないと思いますが、頑張れる気がしています。
 目標を持って、根気強く頑張れる方であれば、看護師養成所入学後も頑張り続けられると思います。中高生や社会人の方、ぜひ、看護師を目指してください。ともに頑張りましょう。
インタビュー一覧に戻る
ページの先頭へ