看護学生 <大学>
奈良県奈良市出身。
奈良県内の高等学校を卒業後、奈良県内の大学に入学し、現在４年次に在籍。
－－看護師を目指したきっかけを教えてください。
小学校２年生の時に入院し、手術をしました。その時に担当していただいた看護師の方の心温まる看護に感動し、その方に憧れを抱いたことがきっかけで看護師を目指すことにしました。
また、以前看護師をしていた叔母に相談したところ、看護師はとても素晴らしい仕事だと勧めてくれたことも大きかったです。
－－現在の学校に入学しようと思った理由を教えてください。
看護師となるための進路がいろいろとあることは知っていましたが、私はできることなら看護というものを４年間かけてじっくりと学びたいという思いがあり、大学の看護学科に進学したいと考えていました。また、看護学実習の際に最先端の医療を行なっている大学附属病院で実習を受ける事ができることも大きな魅力の一つでした。
奈良県内に進学先を絞り込んだ理由は、私が奈良県出身であるため、県内の大学に進学し、県内の病院で看護師としての第一歩を歩み始めたいと考えていたからです。
－－受験勉強について教えてください。
私は本学には推薦選抜で受験しました。選考方法は小論文と面接でしたので、受験対策として、小論文の書き方を恩師の一人である高校の先生等に教えていただき、随分練習しました。
また、医療関係のニュースや記事は常にチェックしていました。専門看護師や認定看護師についても興味を持っていたため、いろいろと調べていました。
その甲斐もあって、競争倍率は高かったのですが、入学試験に無事合格することができました。
私を支えて下さった皆さんも自分のことのように喜んでくれました。もちろん私自身とても嬉しかったことを覚えています。
－－学校の雰囲気について教えてください。
看護学科自体はそんなに大きな規模ではないので、友人たちと親密な友好関係を築きやすいアットホームな学科だと思います。
本学は社会人入学の方もいらっしゃるので、同年代だけではなく、幅広い年代の方と触れ合う機会があります。そのような人生の先輩方と交友関係を今の段階で築くことにより、私自身が得られるものは、非常に大きいと感じています。
－－学校のカリキュラムの特徴について教えてください。
カリキュラムは、まず２年間は基本的な知識等の習得を目指し、基礎的な部分をしっかりと学んでいきます。その上で、３年次から専門的な知識や技能の習得を目的として専門課程を学びます。看護の現場について、実習を通じて経験し、実務としての看護の礎とします。本学の場合、ほとんどの実習について、最先端の医療を実践している大学附属病院内で行うことができることが特徴と言えます。
－－看護学実習の感想を教えてください。
自分では随分勉強したつもりでしたが、実際に実習に出てみると全く通用しませんでした。患者さんから聞かれたことに答えることができず、とても困りました。まだまだ勉強と経験が足りないと実感しました。
嬉しかったことは、やはり患者さんから「ありがとう」と言ってもらったことです。ご年配の患者さんが多く、私のことをお孫さんと重ねて見ておられる患者さんもいらっしゃって、とても可愛がっていただきました。いろいろな「ありがとう」をいただきましたが、実習最終日に、患者さんが「この２週間来てくれて、一緒にいてくれて本当にありがとう」と言って下さったことが印象に残っています。
－－看護学実習の中で何か気をつけていることはありますか。
患者さんの目線に極力合わせるように工夫しています。たとえば、患者さんと接する中で、患者さんが自分の昔話をされることがあります。そんな時は自分の知らない時代の話だからといって聞き流すのではなく、きちんと興味を持ってお聞きするととても喜んでくれます。また、お聞きした話は、同じ世代の方々に共通する想いである場合が多く、その話を覚えておいて、同じ世代の違う患者さんにお話しするととても喜ばれます。
－－学校の勉強について教えてください。
本当に大変です。何度も学校を辞めようかと思いました（笑）。１、２年次は勉強の量が多く大変でした。レポートの提出が大変多かったです。３年次以降は実習が始まったので、勉強の質も含めて大変でした。特に、看護記録の部分では、書き方を覚えることと時間内に書き上げることに苦労しました。
－－先生方からの教えで印象に残っていることはありますか。
「患者さんは、入院生活の中で様々な思いを持っておられる。患者さんが何かを言われたら、その言葉の背景にあるものをきちんと考えながら関わりを持つことが大切だ」という教えが、印象に残っています。
－－楽しかった勉強はありますか。
一番楽しかったのは、看護学実習です。実習を行なっていた時は色々と大変だったので、全く好きではありませんでしたが、今になって思うと、実習中は患者さんの笑顔をたくさん見ることができましたし、私自身、実習中には笑顔になる場面がたくさんあったと思います。今の自分にとって、一番役に立っていることも実習で得た経験だと思います。
－－専門基礎分野で勉強になったことを教えてください。
解剖学と生理学です。すべての基礎だと思っています。
－－学業以外で打ち込んでいることを教えてください。
学業がとても忙しいので、ボランティアを少ししたくらいです。
ある病院の緩和ケア病棟に行ってリビングルームの飾り付けを手伝ったり、また、東日本大震災のあとは、福島県の仮設住宅に行き、いろいろとお手伝いをして、被災者の方々とお話をしたりしました。その時、やはり人を助けることが出来るのは人だけなのだなと痛感しました。
－－どのような看護師になりたいですか。
患者さんが全身で示されているサインを確実にキャッチすることができ、また、患者さんが前向きになるお手伝いが少しでもできる看護師になりたいと思います。
もし、将来チャンスがあれば、専門看護師や認定看護師にもチャレンジしてみたいと考えています。
看護師として一生やっていくなら、勉強も一生ついてくると思うので、向学心を忘れない看護師になりたいと思います。正直勉強は嫌いですが、患者さんのためになるなら頑張れます。
－－看護職を目指す方々へメッセージをお願いします。
これから看護師を目指している方々に対しては、ぜひ頑張っていただきたいと思います。
近い将来一緒に働けると楽しいですね。
