大相撲初場所の初の奈良県知事賞は白鵬関に授与されました。
白鵬関は史上最多となる33回目の優勝を15勝全勝で飾りました。荒井正吾奈良県知事から、表彰状が読み上げられ、続いてトロフィー、賞金、副賞が授与されました。

1月25日東京両国国技館<写真提供:日本相撲協会>
奈良県は「日本書紀」に垂仁(すいにん)7年7月7日、桜井市相撲神社内の「カタヤケシ」と呼ばれる地で、野見宿禰(のみのすくね)と、當麻蹴速(たいまのけはや)が初の天覧試合を行ったと記されているように、相撲発祥の地と伝えられています。この度、こうした相撲との深いつながりを持つ奈良県が大相撲に知事賞を贈呈するにふさわしい県であることを全国に向けてアピールするとともに、奈良県産農産物等のPRをするために、相撲部屋で食べられているちゃんこ鍋料理の具材として、奈良県産をふんだんに使った「ちゃんこ大和づくし」などを贈呈しました。
1.贈呈日 平成27年1月25日(日)千秋楽 幕内最高優勝賞品授与式
2.場 所 東京両国国技館
3.贈呈者 荒井正吾奈良県知事
4.授賞者 大相撲幕内最高優勝力士
5.贈呈内容
○表彰状
○賞金
○トロフィー
○副賞
トロフィーについて
旧国立競技場メインスタンドの、相撲の始祖「野見宿禰」(のみのすくね)をモチーフにした勝利・力を意味する長谷川路可作のモザイク壁画をもとに制作したブロンズ製の「力士像」と、奈良の伝統工芸「奈良漆器」の技法を用い、正倉院文様を螺鈿(らでん)にて装飾をほどこした「台座」からなるトロフィー。
作品への思い<台座制作者 樽井禧酔氏>
台座の装飾に使用した奈良漆器の技法は、奈良時代から伝わる伝統工芸である。夜光貝や白チョウ貝などを模様の形に切り、木地に貼り、漆で埋めて研ぎ出すという「螺鈿細工」を用いていることが特徴。聖武天皇愛用の品が眠る正倉院宝物にも多くその技法が見られる。今回、台座に上面には、「宝相華」を、また側面には、正倉院宝物中の「鳥形文様」を、螺鈿にてほどこし、『相撲発祥の地・奈良県』にふさわしい『奈良時代からの歴史の深さを感じる』力士への褒章になるよう思いをこめて製作した。
※宝相華(ほうそうげ)
宝相華は、唐の時代の中国で考案されたといわれる空想上の植物。牡丹(ぼたん)や蓮(はす)、柘榴(ざくろ)などの植物を部分的に取りいれ、唐草(からくさ)風に表現したものです。唐草は、「長寿延命」「子孫繁栄」の意味を持つ吉祥の花、文様として扱われています。日本では正倉院の宝物の文様に見ることができます。
大相撲最高優勝力士へ贈呈された奈良県知事賞トロフィー

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高さ84cm 幅50cm 重さ15kg
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旧国立競技場メインスタンドの、
相撲の始祖「野見宿禰」(のみのすくね)
をモチーフにした勝利・力を意味
する長谷川路可作のモザイク壁画
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副賞について
「ちゃんこ大和づくし」具材300人前と県特産品
ちゃんこ具材
(大和肉鶏、大和トウキ葉入り大和肉鶏つくね、大和まな、大和きくな、宇陀金ごぼう、結崎ネブカ、生しいたけなど旬の野菜、豆腐、こんにゃく)
県特産品
(大和茶、大和牛、ヤマトポーク)
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