「どうしたの?大丈夫?」が生きやすい社会をつくる。帝塚山大学学生サークル「ぷりべんしょん」

あなたは、周りの人の「どうしたの?」「大丈夫?」という言葉に救われたことはありませんか?

厚生労働省の資料によると主な死因の構成割合で20歳代の死因の約6割が自殺。10人の内の6人が自殺をしているという大きな問題になっています。

奈良県全体の自殺率は全国的には低いという統計が出ていますが、最近は20歳代の自殺が増えていることが問題になっています。

こうした若い世代の自殺を予防するために活動しているのが、帝塚山大学の学生サークル「ぷりべんしょん」。
学生が自殺予防の活動をおこなうのは全国的にも珍しくて先進的です。


11月19日(土曜日)に帝塚山大学の東生駒キャンパスでおこなわれた大学祭の企画の一つ「若者のこころの健康シンポジウム」 は「ぷりべんしょん」のみなさんが奈良県精神保健福祉センターといっしょに企画運営しました。
奈良県は、大学生のみなさんが自主的に「この問題に取り組みたい」と思って活動されているので、継続した取り組みになるようにサポートしています。


若者のこころの健康シンポジウム



学生のみなさん
当日は大学生が受付や司会、自殺予防に関する研究発表などを行いました。
 

高橋祥友氏
また、自殺対策の日本の第一人者、筑波大学の高橋祥友教授をシンポジストとして招き自殺予防などの講演も行われました。
学生たちが直接、高橋教授に連絡をしてお願いしたところ承諾していただけました。




「ぷりべんしょん」代表の才野雄大さんにお話を伺いました。

才野雄大さん
才野雄大さん


サークルの名前「ぷりべんしょん」にはどういう意味が込められていますか?

才野:「自殺予防」といっても「プリベンション」「インターベンション」「ポストベンション」という3つの段階がありまして、「インターベンション」「ポストベンション」は「死んでしまいたい」と思っている人に対して危機介入する専門的な知識が必要になります。

「プリベンション」は、例えば「ちょっと眠れない」といったことを聞いた時に「大丈夫かな、何か悩んでいるのかな」と思いながら声をかけるものです。
みんなにこういう行動をしてもらいたいと思ってサークル名を「ぷりべんしょん」にしました。


「プリベンション」は専門的な知識がなくてもできるものなんですか?

才野:「プリベンション」は、気づかう・話しを聴く・寄り添うなどの気持ちが大切で、専門的な知識は必要ではありません。誰にでもできて広がっていくと思います。


活動していて良かったと思うことはありますか?

才野:臨床心理士になりたいと思っているので、こういう講演会をおこなった時に一般の方がどんなことを疑問に思っているのかを知れるのでとても勉強になります。
また、心理学部の授業で自殺についての講義があって「実際にそんなに若者が亡くなっているんだ」ということを知って、悩んでいる人たちを支援したいと感じました。





帝塚山大学で心理学を教え、奈良県自殺対策連絡協議会の座長も務める神澤創(つくる)教授が「ぷりべんしょん」をサポートしています。


神澤創教授

学生たちの活動ぶりについてどう思われていますか?

神澤:自分がやりたいことと、今やらんなあかんことってあるじゃないですか。
自分たちと同じ若い人たちが自殺のリスクの高い状態にあるっていうことを「ほっとかれへん」と思ってくれていることがわかって嬉しかったです。


学生たちから学ぶものもあるのでは?

神澤:今回のシンポジウムのテーマもそうなんですけど「死ななくったって、いいじゃない」って我々大人では思いつかないことですよね。
これは学びですね。

あと、若者ならではの「体験」をもっています。彼らの世界があるじゃないですか。学生といっしょに活動するからわかることです。



「ぷりべんしょん」メンバーの思い

帝塚山大学サークル「ぷりべんしょん」桑原崇さん
帝塚山大学サークル「ぷりべんしょん」桑原崇さん

桑原:自殺はテレビの中の問題ではなくて、身近な問題なんだと実感しました。




帝塚山大学サークル「ぷりべんしょん」北田千尋さん

北田:絆とか、大切な人のサインに気づくことが大切だなと気づくことができました。
生きていく上で、自分もしんどいことがあった時は、サインを出そうと思います。

そんなふうに相談したりしながらがんばっていきたいと思っています。



精力的に活動する帝塚山大学学生サークル 「ぷりべんしょん」はこれまでも自殺予防に関する 様々な取り組みを行ってきました。みなさんの活動には一つの目標があります。 

才野雄大さん

「ぷりべんしょん」の目標とは?

才野:ゲートキーパーを増やしていきたいです。

ゲートキーパーとは?

才野:身近な人の悩みに気づいて、悩みを聴いて、寄り添いながら相談にのる人のことです。
孤立してしまうと、どうしても悪い方向に進んでしまうので、話しを聴く人の存在が大切です。
悩んでいる人がいたら声をかけてあげてください。



最後に

若者の自殺予防。
もちろん、大人・シニアからのアドバイスで救われることもあると思います。
しかし、同じように生きづらさを感じている同世代の言葉だからこそ、より伝わるのかもしれません。

あなたの周りで悩んでいる人がいたら「大丈夫?どうしたの」と、まず声をかけてみませんか?


帝塚山大学学生サークル「ぷりべんしょん」twitter



(記事投稿者)
奈良県庁広報広聴課
放送制作係 辻本
電話番号 0742-27-8056

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