シカクマメを育てよう

 今年ももうすぐ暑い夏がやってきます。「緑のカーテン」として有名なのはニガウリ(ゴーヤ)ですが、近年では「シカクマメ」という野菜が注目を集めています。シカクマメの緑のカーテンで夏をエコに涼しく過ごしませんか。

 シカクマメは熱帯アジア原産で、漢字では「四角豆」と書きます。実の断面がひだのついた四角形という特徴から、この名前がつきました。日本では古くから沖縄県で栽培されており、「ウリズン」とも呼ばれています。

 シカクマメはサヤエンドウなどと同じく、若サヤを収穫します。他の豆類と同様に栄養価が高く、タンパク質を多く含みます。また、抗酸化作用が強いカロテンやビタミンCが含まれており、生活習慣病を予防したり、免疫力を高めたりする働きがあると言われています。

 種まき時期は、5月初旬~6月中旬頃です。寒さには弱いため、気温が十分上がってから育てましょう。タネは直まきするか、ポリポットで育苗後、畑またはプランターに植え付け、日当たりと風通しのよい場所で育てます。連作障害を起こしやすいので、前年にマメ科植物を植えた土には植えないようにしましょう。

 植え付け後、ツルは2~3メートルまで伸びるので、支柱とネットを張っておきます。本葉10枚くらいで摘心(先端を摘み取ること)して脇芽を伸ばし、伸びてきた脇芽も葉を4~5枚残して摘心します。暑さには非常に強く生育が旺盛なため、7月以降に一気に成長し、緑のカーテンが楽しめます。7月下旬頃から薄紫色のスイートピーのような花が咲き、開花後2週間前後でサヤの長さが10~15センチほどになったら収穫時期です。この頃のサヤの成長はとても旺盛なので、巨大化してしまう前に収穫しましょう。収穫は10月頃まで楽しめます。

 なお、県農業研究開発センターでは、シカクマメをレストランなど外食需要に対応する特産野菜として注目し、研究に取り組んでいます。


sikakumame

【豆知識】
 シカクマメはほとんどの部位が食用になります。豆のサヤだけではなく、若いツルや葉、花、熟した豆、そして葉が枯れた後、地中にできるイモも食用になります。
  豆のサヤは、キヌサヤとサヤインゲンの中間的な味わいと言われており、クセがないためどんな料理にも使いやすいです。茹でてサラダや和えものにしたり、炒めものやてんぷらなどがおすすめです。
 若いツルや葉は炒め物やお浸しなどに、薄紫色の大きくて綺麗な花は生のままサラダに入れたり天ぷらにして食べることができます。
 熟した豆は一晩水につけて豆ごはんとして、地中にできるイモは皮をむき、水にさらしてスライスし、素揚げや天ぷらにして食べられます。
 このように、余すことなく食べられる珍しい野菜シカクマメ。今年の夏はぜひともご家庭で栽培し、色々な料理にチャレンジしてみてはいかがでしょう。



奈良新聞で第1日曜日に連載中の「農を楽しむ」に掲載されたものです。
(平成20年まで「みどりのミニ百科」)
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