文化財課・文化財保存事務所

新着情報

奈良県民俗文化財講演会を開催します

奈良県民俗文化財講演会
民俗文化財保存活用
―現代における民俗文化財あり方めぐって

日時 平成30年3月20日(火曜日)午後2時40分[午後2時30分より受付]~午後4時45分

会場 奈良県社会福祉総合センター 5F大会議室(奈良県橿原市大久保町320-1)

ライフスタイルの急激な変化や少子高齢化など、祭りや伝統芸能をはじめとした民俗文化財の伝承を取り巻く環境は年々厳しさを増しつつあります。一方、郷土学習の素材、地域再生の要、あるいは観光資源として積極的に文化財が「活用」される機会も増えています。また従来とは異なる方法で伝承を模索する試みをはじめている地域の活動も見られます。この度、奈良県では、無形民俗文化財の保護・振興に寄与するための情報交換と相互連絡を目的として「奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会」を立ち上げました。参加者とともにこれからの適切な「活用」による保存と継承のあり方を考えたいと思います。

(1)映像上映「弓手原のオコナイ」(37分)
オコナイとは新年から春の初めにかけて、村の寺堂や神社で行われる、五穀豊穣を祈る行事で、国家の安寧と鎮護を祈願する修正会が民間に受容されたものと考えられています。12月30日から1月3日まで行われる弓手原のオコナイは大きな掛餅や造花による荘厳をはじめ、貝吹きや鬼踊り(裸踊り)など高野山麓のオコナイの姿を最もよく伝える正月行事ですが、過疎化によって行事の伝承が危ぶまれています。映像は平成27年1月に5年ぶりに復活した際に野迫川村教育委員会の協力を得て撮影したものです。奈良県指定無形民俗文化財。

(2)公演「民俗文化財の保存と活用」
講師 植木行宣(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会顧問)
1932 年生。全国山・鉾・屋台保存連合会顧問。元京都府教育庁文化財保護課。元京都学園大学教授。元文部科学省文化審議会専門委員。単著に『京都の民俗芸能』(大文字書林 1975 年)、『山・鉾・屋台の祭り-風流の開花-』(白水社 2001 年)、『植木行宣芸能文化史論集』全3 巻(岩田書院 2009 ~ 2010 年)他。

(3)パネルディスカッション
パネリスト
小林 稔(文化庁伝統文化課主任調査官)
植木行宣(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会顧問)
印南敏秀(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会顧問・奈良県県文化財保護審議会委員・愛知大学教授)
浦西 勉(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会顧問・奈良県県文化財保護審議会委員・龍谷大学教授)
岩坂七雄(奈良市教育委員会文化財課)
金澤雄太(御所市教育委員会文化財課)
司会 
齊藤 純(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会顧問・奈良県県文化財保護審議会委員・天理大学教授)
森本仙介(奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会事務局・奈良県教育委員会事務局文化財保存課)
 
主催: 奈良県教育委員会事務局文化財保存課(〒630-8501 奈良県奈良市登大路町30番地)
協力: 文化庁、奈良市教育委員会、御所市教育委員会、奈良県無形民俗文化財保護連絡協議会

○申込方法 
平日午前9時00分~午後5時00分の間に下記の電話番号にて受付(先着順・定員に達した時点で〆切り)
TEL 0742-27-8124(奈良県教育委員会事務局文化財保存課総務企画係 神田・森本・中村)


お問い合わせ先:文化財保存課・文化財保存事務所

お問い合わせフォームはこちら外部サイトへのリンク

電話番号:(総務企画係)0742-27-9864
(建造物係及び文化財保存事務所)0742-27-9865
(記念物・埋蔵文化財係)0742-27-9866
ファックス:0742-27-5386(各係及び文化財保存事務所共通)