疾病対策課

最新情報

県内における麻しん(はしか)患者の発生について

平成31年3月18日、郡山保健所管内の医療機関から麻しんの発生届があり、保健所で患者の疫学調査を進めた結果、不特定多数の方に接触している可能性があることがわかりましたので、広く注意喚起します。対象施設を利用した方は健康にご留意ください。

【報道発表資料】(pdf 186KB)

 

●県民の皆様へ

 麻しんは感染すると約10日後に症状(発熱・咳・鼻水・目の充血・発疹等)が現れます。症状が現れた場合は、 必ず事前に医療機関へ電話で連絡し、麻しんの疑いがあることを伝え、医療機関の指示に沿って受診してください。なお、受診の際は周囲への感染を防ぐためにもマスクを着用し、公共交通機関の利用を可能な限り避けてください。

 また、麻しんの感染予防には予防接種が有効です。予防接種を1回も受けていない乳児や妊婦が発症すると重症化や流産する危険もあります。定期の予防接種は、 1歳児と就学前の幼児(年長児)です。対象者はできるだけ早めに受けるようにしましょう。

        

●医療機関の皆様へ

 県内で麻しん患者が増加していることより、発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、 予防接種歴、麻しん患者との接触歴や海外渡航歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療をお願いします。

 患者(疑い含む)については、麻しんが否定されるまで個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策を実施してください。

 臨床症状から麻しんと診断した場合には速やかに保健所へ届出ください。

~麻しん(はしか)とは~

①症状

 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。2~3日発熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現します。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。死亡する割合も、先進国であっても1000人に1人と言われています。

②感染経路

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症として知られています。

 麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

③潜伏期間

 約10~12日間

④県内の発生状況(麻しん届出数)

 2019年 麻しん報告数 5人(3月19日現在)

お問い合わせ

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新型コロナ感染症対策係 TEL : 0742-27-8722
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