政府では、職場における風しん・麻しん対策を進めているところ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を控え、今後、さらに多くの外国人が訪日されることを踏まえ、大会の成功に向けて、感染症対策に万全を期するため、「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた感染症対策に関する推進計画」が取りまとめられました。
つきましては、宿泊施設において多くの訪日外国人と接する機会のある職員を対象として次の事項に関する対策を実施いただきますようお願いします。
また、令和元年4月時点で40歳から57歳の男性については、厚生労働省が実施する「風しんの追加対策」によるクーポン事業を活用して、抗体検査・予防接種を実施することが可能ですので、積極的にご活用いただきますようお願いします。
1.対策の対象者等
(1)対象年齢層
令和2年4月2日の時点で満30歳以上となる者
(2)予防接種歴等
風しん及び麻しんのいずれか又は両方について、り患歴が確認できない者であって、予防接種歴が一度も確認できない者とする。この場合における「確認できない者」とは、母子手帳等でり患歴や予防接種歴(以下「り患歴等」という。)が確認できない場合であって、本人又は家族等がり患歴等を明確に記憶していない場合とする。
なお、令和元年4月時点で40 歳から57 歳の男性であって、厚生労働省が実施する「風しんの追加的対策」(別添3)に基づき、ワクチンを接種した者は対象から除くものとする。
(3)業務の範囲
多くの訪日外国人と接する機会のある業務(接客・給仕等)に従事する者
2.取組内容
① 日常的に訪日外国人と接する機会のある者のうち、「風しんの追加的対策」によるクーポン事業の活用が可能な
者について、クーポン事業を活用して、抗体検査・予防接種を実施するよう勧奨すること
② 日常的に訪日外国人と接する機会のある者に対し、風しん・麻しんのり患歴、予防接種歴の確認を実施するとと
もに、その結果を踏まえ、MR ワクチンの予防接種の実施を促すこと
③ 日常的に訪日外国人と接する機会のある業務について、30 歳未満の者やり患歴等の確認ができた者を従事させる
よう努める等の配慮を行うこと
④ その他、手洗いの励行等風しん・麻しんの感染リスク低減に向けた取組の実施 等
<参考情報>
・2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた感染症対策に関する推進計画(首相官邸ホームページへリンク)
・風しん対策(厚生労働省ホームページへリンク)