県政だより奈良

タイトル
 
食品の偽装、農薬に汚染された輸入野菜。日本を取り巻く「食」はたくさんの不安を抱えています。そんな中、本県をはじめ全国で地元で生産されたものを地元で消費する「地産地消」が広がりを見せています。そこで今回は、県内朝市・直売所について紹介します。
野菜
ある日の直売所の風景
 某日、朝7時すぎ。自分の畑で作った野菜などを続々と持ち込む農家の方々。9時オープンにも関わらず、早い時間から野菜の入荷です。農薬もあまり使わず、朝採れたばかりの野菜が売られている朝市や直売所は年々増えてきて、県内では107カ所にも。採ってからの時間もあまり経っていないので、とても新鮮で、野菜本来の味が出て美味しく、安価なのも魅力!みなさんもお近くの朝市や直売所で地元の新鮮な野菜を手に取って味わってみましょう! フォト
地元の活性化への思いが原点!
 「もともと村内の遊休農地を活用してもらいたいという思いから、この直売所ができました」と話してくださった、あすか夢販売所の中井康純店長。現役をリタイアした農家のお年寄りの方が、「作った野菜だけど市場に出すほどの量もないし…でも食べきれないし…」ということで、この直売所で扱うことになったそうです。「自分の野菜が売れていると嬉しくて、また頑張って野菜を作ろうという原動力にもなっているようです。お年寄りの方の表情も生き生きとされていますよ!この直売所のこだわりは、明日香村で作られた野菜や加工品を売っているところ。明日香村がもっと元気になってくれればと思って頑張っています」と。これからは人気のアスカルビーも出始めるそうです。
(取材協力:あすか夢販売所 TEL 0744・54・5670)
フォト
大和野菜も売っています!
 県では、奈良ならではのこだわりの野菜を「大和野菜」として認定(現在21品目)。朝市・直売所でも売っています。大和野菜に出会ったら、一度手にして、食べてみてください。
直売情報
イラスト
買うだけじゃなく、食べられる朝市・直売所も!
 二上山のふもと當麻に、地域の食材を使って料理を出している直売所「郷土食 當麻の家」があります。地元でその日に採れた新鮮野菜を使って、昔から當麻の里で食べられていた食事を現代風にアレンジした「けはや御膳」は、みそからデザートまで手づくりというこだわり。観光の途中に立ち寄って食べるのも、楽しいですね。
(取材協力:當麻の家 TEL 0745・48・7000)
なでしこ卵 スタッフ写真
伝統野菜(作物)の復興に向けて
 伝統作物の復興に取り組んでいる地域もあります。宇陀市大宇陀区の宇陀大納言小豆もそのひとつ。宇陀大納言小豆の歴史は古く、大正中期にはかなりの規模で作られていましたが、その後衰退。しかし、復興を図りたいということで、再生が始まりました。大宇陀区の直売所で売っていますよ。
インタビュー
きのこレシピ
 県内の朝市や直売所には、地元で採れた新鮮で豊富な農産物がそろっています。朝市や直売所は、地域の農家のみなさんや女性や高齢者の方たちの元気を生み出す拠点にもなっています。
 実りの秋、行楽の秋です。お近くの朝市や直売所にお出かけになってみてはいかがでしょうか。
知事


このページのトップへ