県内の河川はどのような状況なのでしょうか? 県内には、「大和川」「淀川」「紀の川」「新宮川」の4つの水系があり、県民生活に必要な水の多くは、この4水系によって賄われています。県内の河川には、国が管理する河川の全国河川水質ランキングで過去3年間(H17〜19年度)ワースト1となってしまっている川があります。大和川です。今回は大和川を中心に、川についての特集です。 |
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県内の4水系の水質状況は、左の表のとおりです。10年前に比べ、それぞれの水系はきれいになってきていますが、大和川は全国でも汚れている川として、ランキングされています。 |
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それでは、大和川のそれぞれの支川はどうでしょう。下の水質マップが支川の汚れの状況です。
菩提川、竜田川上流、葛城川下流が特に汚れているのが分かります。 |
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大和川の水質汚濁の原因は、各家庭からの生活排水が8割以上を占めています。豊かな歴史文化を持つ奈良にふさわしい清流を取り戻すには、県民一人ひとりの家庭での取組が必要です。身近な川に関心を持っていただき、皆さんといっしょに、清流を取り戻したいと思います。 |
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県では、昨年11月に「大和川清流復活ネットワーク」をつくりました。これは県や市町村だけでなく、民間団体とも力を合わせて大和川をきれいにするためのネットワークです。
奈良盆地内に流れる大小すべての川が大和川につながっています。そうした身近な小さな支川にもスポットライトを当て、汚れの原因を分析し、きめ細かく目標や対策を立てていきます。
こうした取組や、県民の皆さまに協力いただきたいことなどを、ホームページ等で情報発信をしていく予定です。 |
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それでは、川はどのようにして汚れ、なぜ汚れが改善されないのでしょう?
下の円グラフから、汚れの原因の約84%が生活排水であることが分かります。なぜ、生活排水がこれだけも占めているのでしょうか?家庭からの排水のしくみを分かりやすくイラストにしてみましょう。 |
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合併浄化槽や下水道は、水洗トイレだけでなく、台所や風呂などの生活排水もきれいにして川に流していることが分かります。みなさんの家庭は、どうなっていますか?
下水道が整備されている地域では下水道とつなぐ工事を、また、整備されていない地域では合併浄化槽の設置をそれぞれの家庭で行うことで、川の水がきれいになります。 |
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川を汚さないためには、生活排水からの汚れをできるだけ少なくすることが大切です。身近なところから始めてみましょう。
〈台所で〉
・食べ残しは流さず、ゴミ箱へ。
・料理は余らないように作りましょう。
・排水口には水切り袋や、使えなくなったストッキングなど細かい網をつけましょう。
・鍋、食器の汚れは古新聞やゴムべらなどでふき取ってからアクリルタワシで洗いましょう。
〈洗濯で〉
・洗剤は適量を使用しましょう。
・お風呂の残り湯を再利用しま
しょう。
〈地域で〉
・身近な水路や河川を定期的に掃除しましょう。 |
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2月は水質改善強化月間です!! |
冬は大和川の水質が特に悪化します。
きれいな川を取り戻すために生活排水対策にご協力ください。
一斉取組期間:2月14日(土)〜20日(金)
アクリルタワシ作製講座:2/23生駒市コミュニティセンター(参加無料。詳しくは下記ホームページまたは県河川課へ) |
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