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とっておきの奈良
温かな交流を重ね、楽しみながら街づくりに尽力してきたという「新町塾」の皆さん。
 風情ある商家や町家の軒先に並ぶ、手作りの凝った品々。古着などの多彩なリサイクル品も揃います。音楽ライブや大道芸、古典芸能などのパフォーマンスがあちらこちらで繰り広げられ、往時を思わせるにぎわいの新町通り周辺。
 江戸時代の情緒を色濃く残すこの地区に、年に一度、「自由市場“かげろう座”」が出現します。歴史の香り豊かな名物市として人々を楽しませ、毎年、関西一円から数多くのファンが集まります。
 この“市”を手がけるのは、「新町塾」の皆さん。17年前に「五條の街を元気にしたい」と生まれた有志のグループです。一軒の町家ギャラリーから始まった催しを、五條市きってのイベントに発展させました。評判が評判を呼び、今では人口約3万5千人の同市に5万人の人出を呼び込みます。
 「皆で大阪や京都のフリーマーケットを巡り、作家さんと心を通わせ、人の輪をつなげた結果」と語るのは、代表の山本陽一さん。地元からの出品も数多く、地域の絆も大きな支えとなりました。
 「かげろう座」を春の開催に決めたのは「夏の『吉野川祭り』だけでなく、季節ごとのイベントを五條に」との思いから。秋には鮎の伝統漁法「やな漁」を復活させるなど、「一年を通じてのおもてなし」を実現しています。
かげろう座
楽市楽座
食べ物屋台も多数出店。見て食べて、昔の市場“楽市楽座”を思わせる楽しさがいっぱい。
楽市楽座
眺めて歩くだけでも楽しい。温もりのある愛らしい手作り品がずらりと並ぶ。
新町通り
日本最古の民家も連なる新町通り。
大正時代から続く「餅商(もちしょう)一ツ橋」では、餡入り饅頭などが今も人気。
 
もてなしの心なら


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