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人権コーナータイトル
「天の原 ふりさけ見れば春日なる   三笠の山に出でし月かも」 (阿倍仲麻呂)
   
   奈良の都を離れて暮らしておりますと、ふとした瞬間にこの句が浮かび、何ともいえない素敵な気分になれるふるさとです。
 来年2010年には、1300年前から連綿と続く歴史・文化を祝う「平城遷都1300年祭」が盛大に催され、また、その時を共に迎えられることは、誠に喜ばしく今から大変心待ちにしております。
 都跡小学校、三笠中学校、奈良高校と、私にとってはまさしく平城宮跡が、遊び場であり学びの場でありました。
 若者が育ちにくい街、道路アクセスが不便な街、全国で唯一国立総合大学がない街、古(いにしえ)の姿のまま変わらない街、さまざまな思いが巡りますが、来たる2010年を機に古都奈良・大和路の魅力を存分に活かした観光立県としてさらに飛躍することを心より願ってやみません。
 
   
「奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の  声聞くときぞ秋は悲しき」 (猿丸太夫)  
   
   いいものですね、ふるさとは。