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とっておきの奈良
「きなりの郷」の皆さん
沢わさびを守る野迫川村林業研究会の皆さん。「わさびのおかげで多くの人が、野迫川村のファンになってくれました」
 熊野古道「小辺路(こへち)」の半ば。雲海が臨める絶景の里で、人々をうならせる「沢わさび」が育っています。「香りが高く、辛みも強い。世界遺産の伯母子岳(おばこだけ)の清流が育んだから、“世界遺産のわさびやね”と言われるんですよ」と笑みを見せる野迫川村林業研究会の会長 津田晃さん。そのわさびも、一時は栽培する後継者がなく消えかけていましたが「大自然の恵みを受けたわさびを廃れさせたらあかん」と一念発起。
「沢わさびを守る会」を立ち上げてボランティアを募ったところ、県内外から人々が参加。荒れた耕地を整え、復興が始まりました。一口1万円の「わさびオーナー制度」も今では4期目。花を摘んでわさび芋を掘って、料理して楽しむ。沢わさびの魅力を満喫してもらう試みが人気です。「どうやって街の人に喜んでもらおうかと悩みましたが、ここならではの恵みが、一番のおもてなしと気づきました。一緒に汗を流して、我々も共に楽しませてもらっています」。
 野迫川村は、人口約650人と県内で一番人口の少ない村。都市(まち)と村、人と人をつなぐ温かな輪の一助を、沢わさびが担っています。このほか、研究会では「キノコ祭り」を企画。名物キノコ汁も振る舞います。「野迫川には、わさびのほかにも名物がたくさんあります。一遍、来てみて、食べてみて。そして野迫川村ファンになってもらえたら嬉しいですね」。
沢わさび
野迫川村わさびオーナー制度
花摘み祭(4月頃)、収穫祭(6月頃)に参加できる。1口につき、わさび10株を保証。
申込締切:12月25日(金) 料金:1口1万円
問 野迫川村森林組合内 野迫川村林業研究会
TEL 0747・37・2002 FAX 0747・37・2408
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野迫川村キノコ祭り
キノコ狩り、キノコ汁振る舞いなど。
時 10月11日(日)9:00〜15:00 (雨天中止)
所 タイノ原特設会場(野迫川村大字北今西)
申込締切10月7日(水)*先着200人 大人2,500円 子ども1,000円


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