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人権コーナータイトル
 
   大学卒業後、奈良を離れ、もう20年。以来、仕事柄、日本全国、そして世界各国を訪問する機会をいただいているが、私の中での「奈良の貴重さ」は増すばかりだ。特に、海外の途上国と言われる地域の数千年前の遺跡には、奈良での日常生活で見てきたもの、聞いたこと、感じてきたことと共通するものがある。しかし、それらは、ヨーロッパ等からの侵略により、物質的には消え、わずかに文化として、その地域の根底を漂っている。
 奈良は、古代の人類が生み出した智恵を今もしっかりと生活と社会の中に存在させ続けている世界でも貴重な場所だ。そして、今、世界は先進国主導から、途上国を含めた全世界の国々が意思決定に参加する時へと変化しつつある。その時に、途上国の文化も理解でき、先進国の文化も理解できる感覚と感性を持っているのは、奈良なのではないかと、ふと思う時がある。しかも、奈良は生活者のレベルから、その感性がある。
 その意味で、平城京遷都1300年を機にスタートする、河瀬直美監督プロデュースの「なら国際映画祭」には、大きな期待をしている。奈良県民・自治体・寺社が参加し、映画祭を立ち上げ、世界に奈良を発信する。言葉を超えて、誰もが理解できる文化が発信できる映画祭によって、奈良が世界平和の担い手になるかもしれない。
 
 

 

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