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奈良印良品
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創業からの餅つき機から、たまご焼き機が生まれたのは?
高度成長期で、外食産業が盛んになってきた中、たくさん作ることのできる多様な機械が求められていたんです。餅つき機もそうですが、その時、たくさん食べられていたものというところに目をつけたんです。

職人が巻いて作るふわふわとしたたまご焼きを機械で…。
開発にはとてもご苦労があったのでは?

機械化は不可能と言われた職人の手作りの世界でしたからね。何回も開発を繰り返して、たまご焼きもよく食べました(笑)。その結果、職人のように巻くのではなく、薄く焼いたたまご焼きを次々に重ねていくという方法に、発想を転換しました。おかげで、世界初の自動たまご焼き機を完成させることができました。

イラスト

国内トップシェアとお聞きしました。トップシェアを維持する秘訣は?
うちは機械を作る工場ですから、「お客様ごとに違うニーズに応えないといけない」という姿勢で、一台一台製作に臨んでいます。一台の完成に3、4ヵ月かかりますが、ありがたいことに全国から注文を受けています。最近は海外からも注文が入っています。日本は資源がないだけに、技術は誇れるもの。受け継がないと消え失せていくだけ。大切にしたいですね。

たまご焼き機以外にもいろいろな機械を作っておられるようですが。
創業が餅つき機ですから、菓子業界で使われる菓子製造機械もいろいろ作っているんですよ。蒸練機(じょうれんき)という蒸しながら練る機械や、小豆を煮たりする煮練機(にねりき)など。原料を混ぜたりする攪拌機(かくはんき)もありますよ。攪拌機は医薬品の製造にも活躍しています。

薬と言えば、造粒機にも注目が集まっているみたいですね。
もともと持っていた撹拌技術を生かして、新たな撹拌造粒技術を生み出したんです。最近では、その技術が原子力発電でのプルトニウムの再処理工程にも活用できると注目され、試作機が使われ始めました。開発途中ではありますが、今後の発展に胸をふくらませています。

餅つき器
昔のフォト
 
株式会社品川工業所


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