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ついに来た平城遷都1300年祭開幕
道路は血管のように県内に張りめぐらされ、人や物資を運ぶ大切な公共空間です。
私たちの生活を支える大切な道路ですが、奈良県では京奈和自動車道などの幹線道路の整備が遅れており、渋滞・交通事故・道路災害など多くの課題が残っています。
今回は、これらの課題と、真に必要な道づくりを進めるための重点戦略を紹介します。
アイコン 道路整備の遅れから、
このような影響が出ています。
アイコン 県内の企業立地が少なく、
法人税収が低くなっています。
 
1人当たり法人2税額→全国45位
奈良県 :約2万2千円
全国平均:約5万1千円
    
法人2税…法人事業税と法人住民税
アイコン
アイコン 雇用・消費の県外流出が
止まりません。
 
県内就業率70・7%→全国47位
県内消費率83・2%→全国45位
アイコン
アイコン 低迷する観光客数・宿泊数
 
数多くの観光資源があるにもかかわらず、観光客数・宿泊数が伸び悩んでいます。
宿泊者数約117万人→全国47   
アイコン
奈良県への観光客数
アイコン 高規格幹線道路供用率が
全国43位と非常に遅れています。
 京奈和(けいなわ)自動車道は、京都・奈良・和歌山を連絡する総延長120kmの高規格幹線道路。同自動車道の整備の遅れから、通過車両が生活道路に流入し、渋滞や交通事故などさまざまな問題が起こっています。同自動車道の整備により、企業立地や計画的なまちづくりの推進、観光振興、渋滞解消、交通事故の減少など、たくさんの効果が期待できます。
高規格幹線道路の整備状況
アイコン 京奈和自動車道開通の効果。
  @企業立地件数の増加
  企業立地件数の増加
  A渋滞緩和
  渋滞緩和
  B交通事故の減少
  渋滞緩和
奈良の道路の課題はココ!
アイコン 県内の道路は他県に比べ、観光バスが走りにくいです。 奈良交通
   観光バスの運転手として、全国を走ってきました。県内の道路を走っていて困ることは、到着時間が読めないことです。特に奈良公園に入る手前1〜2q付近の渋滞はどうしようもありません。目的地に着けず、ガソリンスタンドやコンビニでトイレを借りないといけないなど大変です。また途中から道路が細くなったり、途切れてしまったりなど整備が遅れているとも感じます。奈良市内から明日香方面などの観光コースが、「時間がかかる」「途中にトイレがない」などの理由で敬遠されているのはもったいないです。また十津川温泉などへは南部の道路事情がよくないので和歌山経由のコースが選ばれることが多いです。県南部の観光のためにも、県を縦断する南北の道路整備をお願いしたいと思います。
  問題点写真
 
アイコン 企業にとって、道路の利便性は重要なポイントです 昭和工業団地
   特に朝・夕の国道24号、25号は渋滞がひどく、工業団地から西名阪自動車道の郡山・法隆寺インターまで30分以上かかっています。インターチェンジができれば、すぐに西名阪自動車道に入ることができるので周辺道路の渋滞が緩和されるでしょう。また、企業にとっても輸送時間が短縮されるほか、京奈和自動車道へのアクセスがよくなり、京都・和歌山などへの商圏がひろがります。工業団地の評価が高まることで、企業立地の促進など、県や市の活性化につながると確信しています。

スマートインターチェンジ(IC)とは?
ETCを搭載した車両に限定したICで、従来のICに比べて低コストで整備できます

安全で安心な暮らしを提供する道路
〜危険箇所の防災対策に「選択と集中」で取り組みます〜
アイコン 道路災害が頻発、打撃は深刻
 

 過去5年間における落石・崩土を原因とした通行規制は約120件発生し、1回あたりの通行規制時間は約470時間でした。
 特に迂回路がない山間地域では、地域住民の生活・経済活動と観光交通への影響は深刻です。
●対策が必要な箇所はH18年度調査で、1,705箇所でしたが、対策終了箇所はH20年度末、約15%です。

 
選択と集中
  崩落の発生箇所や兆候のある箇所を第一優先に、また幹線道路のうち、災害時に迂回路を確保できない区間の対策を優先的に実施します。
 
  岡本
   崩落事故で道路が通れないと、こんなに不便になるのかと痛感しました。生徒たちはスクールバスが通れない箇所をボートでダム湖を渡り、通学。車の場合は、約30kmの細くて危険な迂回路を1時間あまりかけて通勤しました。168号は険しい箇所が多いです。1回災害が起こると、地域の生活は大変困ります。安全、快適な道路になるよう望みます。
  崩落現場
  井上さん
   ボートに乗るのにライフジャケットを着るなど準備が大変でした。一度に全員乗れなくて、雨の日やボートを待つあいだの寒さがいやでした。
 
国道168号 山間地域の道路整備は遅れており、車同士のすれ違いが困難な箇所が数多く残されている。
アンケート
奈良の今後5カ年(平成21〜25年度)の
道づくり重点戦略(平成20年12月策定)
アイコン

 厳しい財政状況下ですが、県民ニーズの多様化などに的確に対応して、道路づくりを行っていく必要があります。
 このため、以下の5つの重点施策を取りまとめ、皆さまのご理解とご協力を得ながら、道路整備や管理を計画的に行っていきます。
(なお、今後の財政状況や社会状況の変化等により、適宜見直しを行っていく予定です。)

@活力を牽引(けんいん)する幹線ネットワークの形成
 京奈和自動車道のアクセス道路など幹線道路の整備を進めます。

県が想定している京奈和自動車道の進捗
A地域の活性化を促進する道路整備の推進
 企業立地・観光振興・農林業を支援する道路整備を進めます。
イラスト
B便利で快適な生活を支える道路サービスの提供
 効率的・効果的な渋滞対策、公共交通機関の利用促進などに取り組みます。
ふみきり
C安全で安心な暮らしを提供する道路サービスの提供
 効率的・効果的な交通安全対策、防災対策などに取り組みます。
国道308号
D快適に「奈良」を楽しめる質の高い道路サービスの提供
 わかりやすさを重視した案内板や標識の整備などを進めます。
案内標識
知事
生活情報BOX
問 県道路建設課
tel 0742・27・7495
fax 0742・27・5339
奈良県道路建設課
 

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