高齢者が住み慣れた自宅や地域で暮らし続けることができるよう 地域でさまざまな取組が行われています
お互い様の精神で、地域の“輪”を広げたい 家事支援(食事の用意、部屋の模様替えなど)、庭仕事などのちょっとした力仕事を引き受ける有償ボランティアをしています。隣近所を知らない人も多いニュータウンで、気をつかわずお互い助け合える基盤ができたらと、1999年に活動を始めました。
生活に、楽しみを 手作り品を展示・販売する「手作りフェスタ」や、男性の料理教室も開催しています。参加者からは「日々にハリが出た」「教室で新しい人間関係ができた」という話を聞いています。 一人暮らしでなくても、夫婦で家に閉じこもってしまうケースも多いようです。認知症や体力の衰えを防ぐためにも、高齢者が自然に外に出る機会として、楽しいイベントなどを行っていきたいです。
安心して過ごせる場を地域に 小規模多機能型居宅介護※とグループホームを併設した介護サービスを提供し、家のように安心できる場作りに取り組んでいます。 高齢者に、楽しみやご自身の役割を見つけてもらうことが大切です。自分の得意なことで「人の役に立つことができるんや」という実感をもつなどの経験が、心をイキイキと変えていきます。 ※小規模多機能型居宅介護:「通い」を中心に、「宿泊」や「訪問」サービスを組み合わせ、自宅で継続して生活するために必要な支援を行います
一緒に地域を作りませんか 犬の散歩に出ると、通りすがりの人から話しかけられ会話が始まる、このような「声かけ」がいろいろな場で自然にできれば良いですね。 当施設の年4回のお祭りには、子どもを含めた地域の方も多数参加されます。今後、高齢者や子どもがふれあう地域づくりのお役に立てればと思っています。
毎朝続けて、元気にラジオ体操 朝7時から15分間、グラウンドで体操しています。誰でも参加でき、矢田山町の高齢者を中心に一日平均60人が集まります。体操の前におしゃべりをしたり草取りをしたり、いつも参加される方が来られない時は、どうしたのかなと気づかったり・・・そんな人との交流も、楽しめる秘訣。 毎朝続けることで、生活リズムが整います。歩くのに苦労していた女性が、杖なしで歩けるようになる嬉しい出来事もありました。
自分のできる範囲で、地域に貢献 「自分のできることで地域にお返しをしたいと、体操を企画しました」(太田尾さん) 「自分より年上の方々の素晴らしいところを次の世代にも伝えていきたいと思っています」(清家さん)
横のつながりを 〜つるまい団地見守りネットワーク会〜 「見守り」が必要な方に、電話や訪問による安否確認を団地内のボランティアの方々と行っています。活動を通して住民同士のコミュニケーションが増えました。「今まで横のつながりが希薄だったけれど、以前より近所に目を向けるようになった」という声もあります。
“ひとごと”と思わないで 老いは誰にでもやってきます。“ひとごと”と思わず、皆さんに関心をもっていただきたいですね。特定の人が見守りをするより、皆で少しずつ支え合えば、誰もが暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。
さまざまな相談に応じた支援を行う 悪徳商法などから高齢者を守るために、成年後見制度※を活用しています。平成19年度には3件の成年後見制度の市町村長申立を利用し、後見人等が選ばれました。 私たちは日頃から、高齢者の訪問ボランティアや民生委員、自治会などと連携。「お年寄りに何かあった時、誰に連絡したらよいか」など、相談しあっています。 ※成年後見制度:認知症、知的障害、精神障害などによって物事を判断する能力が十分ではない方について、援助者を選び、法律的に保護する制度
「たまたま参加した教室が、人生を変えた」 センターの体操教室に参加した女性が、地域に新たな友人もでき「人生が変わった」と喜んでおられました。私たちも活力をもらっています。
高齢者の豊かな生活の確立に向けて
支え合いを大切にしながら、高齢者の生活に必要な「暮らしのサポート」となる商品サービスの開発を支援 ●民間事業者等との連携による新たな商品やサービスの開発(高齢者が簡単に作っておいしく食べられるメニューづくり など) ●買い物や移動の支援など日常生活のサポート など ●高齢者の多様なニーズに合った住まいの充実や歩いて楽しく買い物できるまちづくり(バリアフリー化の促進、高齢者が歩きやすい歩行空間の確保) など