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豊かに歳を重ねて、健やかに生きたい
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高齢になっても、生きがいを持って、健やかに楽しく暮らす、そんな社会を築くために
私たちはどうすればいいのでしょう。急速に高齢化が進展する状況の中、一緒に考えてみませんか。
アイコン 高齢化の現状は?
 現在、県内の約5人に1人が65歳以上です。2030年には、約3人に1人になると予測されており、急速に高齢化が進んでいます。また、一人暮らしや夫婦二人暮らしの高齢者世帯も増加しています。
高齢者の生活介護等に関する実態調査
※2009年8月〜12月にかけて、40歳以上の県民の方、介護を必要とされる方とその家族などを対象にアンケート調査等を実施。ここでは、介護を必要とされていない65歳以上の方にお聞きした調査結果(2010年1月集計[回答数:3,259])を記載しています。
実態調査

高齢者が住み慣れた自宅や地域で暮らし続けることができるよう
地域でさまざまな取組が行われています

支え合う

お互い様の精神で、地域の“輪”を広げたい
 家事支援(食事の用意、部屋の模様替えなど)、庭仕事などのちょっとした力仕事を引き受ける有償ボランティアをしています。隣近所を知らない人も多いニュータウンで、気をつかわずお互い助け合える基盤ができたらと、1999年に活動を始めました。

生活に、楽しみを
 手作り品を展示・販売する「手作りフェスタ」や、男性の料理教室も開催しています。参加者からは「日々にハリが出た」「教室で新しい人間関係ができた」という話を聞いています。
 一人暮らしでなくても、夫婦で家に閉じこもってしまうケースも多いようです。認知症や体力の衰えを防ぐためにも、高齢者が自然に外に出る機会として、楽しいイベントなどを行っていきたいです。

居心地よく

安心して過ごせる場を地域に
 小規模多機能型居宅介護とグループホームを併設した介護サービスを提供し、家のように安心できる場作りに取り組んでいます。
 高齢者に、楽しみやご自身の役割を見つけてもらうことが大切です。自分の得意なことで「人の役に立つことができるんや」という実感をもつなどの経験が、心をイキイキと変えていきます。
小規模多機能型居宅介護:「通い」を中心に、「宿泊」や「訪問」サービスを組み合わせ、自宅で継続して生活するために必要な支援を行います

一緒に地域を作りませんか
 犬の散歩に出ると、通りすがりの人から話しかけられ会話が始まる、このような「声かけ」がいろいろな場で自然にできれば良いですね。
 当施設の年4回のお祭りには、子どもを含めた地域の方も多数参加されます。今後、高齢者や子どもがふれあう地域づくりのお役に立てればと思っています。

健康づくり

毎朝続けて、元気にラジオ体操
 朝7時から15分間、グラウンドで体操しています。誰でも参加でき、矢田山町の高齢者を中心に一日平均60人が集まります。体操の前におしゃべりをしたり草取りをしたり、いつも参加される方が来られない時は、どうしたのかなと気づかったり・・・そんな人との交流も、楽しめる秘訣。
 毎朝続けることで、生活リズムが整います。歩くのに苦労していた女性が、杖なしで歩けるようになる嬉しい出来事もありました。

自分のできる範囲で、地域に貢献
「自分のできることで地域にお返しをしたいと、体操を企画しました」(太田尾さん)
「自分より年上の方々の素晴らしいところを次の世代にも伝えていきたいと思っています」(清家さん)

気軽にご相談ください
 高齢者がいつまでも住み慣れた地域で生活ができるよう、保健・医療・介護・福祉などさまざまな方面から総合的に支援しています。
センター調

横のつながりを
〜つるまい団地見守りネットワーク会〜

 「見守り」が必要な方に、電話や訪問による安否確認を団地内のボランティアの方々と行っています。活動を通して住民同士のコミュニケーションが増えました。「今まで横のつながりが希薄だったけれど、以前より近所に目を向けるようになった」という声もあります。

“ひとごと”と思わないで
 老いは誰にでもやってきます。“ひとごと”と思わず、皆さんに関心をもっていただきたいですね。特定の人が見守りをするより、皆で少しずつ支え合えば、誰もが暮らしやすい社会になるのではないでしょうか。

センター職員

さまざまな相談に応じた支援を行う
 悪徳商法などから高齢者を守るために、成年後見制度を活用しています。平成19年度には3件の成年後見制度の市町村長申立を利用し、後見人等が選ばれました。
 私たちは日頃から、高齢者の訪問ボランティアや民生委員、自治会などと連携。「お年寄りに何かあった時、誰に連絡したらよいか」など、相談しあっています。
成年後見制度:認知症、知的障害、精神障害などによって物事を判断する能力が十分ではない方について、援助者を選び、法律的に保護する制度

「たまたま参加した教室が、人生を変えた」
 センターの体操教室に参加した女性が、地域に新たな友人もでき「人生が変わった」と喜んでおられました。私たちも活力をもらっています。

 

地域包括支援センターの主な役割
 

高齢者の豊かな生活の確立に向けて

 今後、奈良県では急速な高齢化の進展が予想されます。
 今から高齢化のピークといわれている20年先を見据え、歳を重ねても自分らしさを失うことなく、より豊かな生活を送ることができる、そんな社会の実現を目指して、高齢者が暮らしやすい「奈良県モデル」を構築します。
 
健康長寿を目指す
住み慣れた地域で、自分に合った「健やかな老い」を目指した取組を支援します。
県民への効果的な健康長寿情報の発信
わたしの健康づくり、コミュニティ・レベルでの健康づくり など
 
高齢者自身が主体的に関わる 社会システムを作る
今までの経験や新たに学んだことを生かしたり、
新しい出会いのある「社会参加の促進」を支援します。
社会貢献型起業の促進、ビジネスモデルの開発
高齢者が孤立せず、人との関わりを維持できる居場所づくり など
 
地域みんなで支え合う 社会づくりを推進する

支え合いを大切にしながら、高齢者の生活に必要な「暮らしのサポート」となる商品サービスの開発を支援
民間事業者等との連携による新たな商品やサービスの開発(高齢者が簡単に作っておいしく食べられるメニューづくり など)
買い物や移動の支援など日常生活のサポート など
高齢者の多様なニーズに合った住まいの充実や歩いて楽しく買い物できるまちづくり(バリアフリー化の促進、高齢者が歩きやすい歩行空間の確保) など

 
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