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中国・韓国とのゆかり探訪
中国・韓国とのゆかり探訪 1300年前に海を渡ってきた文化は奈良から日本各地へと広まった 中国・韓国とのゆかり探訪
 奈良には東アジアからたくさんの文化が伝わり、日本古来の文化と融合して見事な文化が花開きました。今でも奈良には、中国・韓国とのゆかりを示す、社寺・仏像・古墳などの遺産がたくさんあります。「中国・韓国とのゆかりの地」という視点で、奈良を見つめてみませんか。
薬師寺ー伽藍(がらん)の配置は唐の新様式
 薬師寺は白鳳(はくほう)時代を代表する寺院です。創建当時の建立で現存する東塔と1981年に復原された西塔がそびえ立つ姿は圧巻で、有名なフランスの旅行ガイドブック「ミシュラン」の日本旅行ガイドの表紙にも選ばれました。薬師寺の伽藍の配置は、当時の唐の新様式の影響を受けたものです。
 金堂に安置されている薬師三尊像にも中国とのゆかりが見られます。中央の台座には、ギリシャの葡萄唐草文様(ぶどうからくさもんよう)やペルシャの蓮華文様(れんげもんよう)、インドの神々それに中国の青龍・朱雀・白虎・玄武の四神(しじん)などが彫刻され、シルクロードの文化の影響を受けて造られたことがわかります。また、左右の日光菩薩(にっこうぼさつ)、月光菩薩(がっこうぼさつ)の腰をひねって立つ姿も優美で、ここにも中国初唐文化の影響が見られます。
 薬師寺では、この金堂薬師三尊像と、奈良時代に唐の長安で模写され、日本で刻まれた大講堂の仏足石(ぶっそくせき)について、中国とのゆかりを中国語と日本語で紹介しています。
仏足石・・・釈迦の足跡を石に刻んだもの。昔、インドでは、仏さまを形に現すのは勿体ないという考えから、釈迦の足跡を石に刻み、信仰の対象とした。薬師寺の仏足石は日本最古。
薬師如来像。ギリシャやペルシャの文様、四神の彫刻が美しい台座にも注目したい。中国語と日本語の解説パネルも設置(写真左側)。 薬師如来像
中国・韓国とのゆかり探訪 【薬師寺】近鉄西ノ京駅下車すぐ
問 県国際観光課
tel 0742・27・8553
fax 0742・23・0620



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