県議会だより

補正予算案など22議案を審議
第297回定例県議会が、2月26日から3月24日までの27日間にわたって開かれ、今定例会に提出された平成22年度奈良県一般会計予算、平成21年度奈良県一般会計補正予算など、56議案が審議されました。
開会日には、荒井知事から新年度における重点施策を中心に、知事提案理由説明が行われ、代表質問は3月4日、5日に、一般質問は8日、9日、10日にわたって行われ、15人の議員が財政問題、地域振興対策、観光振興対策、福祉・医療問題、雇用対策、農林業問題、道路・河川整備、教育問題、警察問題など県政全般について質問し、活発な議論が交わされました。
また、3月11日から18日まで開催された予算審査特別委員会において、付託された議案の審査が行われ、本会議最終日の3月24日にいずれも原案どおり可決、同意及び報告受理されました。

　この定例会では、意見書4件を可決しました。
　意見書は、内閣総理大臣のほか関係大臣などに提出しました。

●森林・林業・木材産業施策の積極的な展開に関する意見書
●電源立地地域対策交付金制度の交付期間延長等を求める意見書
●子育て支援策の大幅な拡充を求める意見書
●政治資金規正法の制裁強化を求める意見書

　県議会基本条例検討委員会が、2月10日に設置され、2月17日に第1回検討委員会が開かれました。
　議会基本条例は、地方自治のあるべき姿を念頭に、県議会に関する基本理念を定めることで、より県民に開かれた充実した県議会の実現を図り、県民の負託に応えることを目的とします。
　今後、原則公開による検討委員会を月2回開催し、策定にむけた検討が進められ、パブリックコメントを行ったうえで、県議会開催300回目を記念して東大寺大仏殿回廊で開会予定の12月定例会初日での議決を目指します。

◆代表質問◆

米田忠則議員（自由民主党）

●県政をめぐる潮流への現状認識 ●産業振興・雇用促進と観光振興 ●今後の道路整備●地域医療の充実と健康づくり ●生き生きと暮らせるまちづくり

岩城明議員（民主党）

●平成22年度予算案 ●当面する県政の課題●県と市町村の役割 ●将来構想と合意形成●教育行政

小泉米造議員（自由民主党改革）

● 県税収入の確保 ●観光振興 ●「記紀・万葉プロジェクト」の進め方と方向性及び市町村との連動 ●「東アジア地方政府会合」及び「東アジア未来会議奈良2010」 ●児童虐待対策 ●県立奈良病院の建て替え整備 ●奈良社会保険病院 ●農業振興 ●特別支援学校の整備 ●小・中・高校における暴力行為

今井光子議員（日本共産党）

●無駄を削って暮らし優先の予算 ●平和問題●奈良県森林づくり並びに林業及び木材産業振興条例 ●住宅リフォーム制度 ●雇用対策●奈良県の水問題 ●中小企業高度化資金

梶川虔二議員（新創NARA）

●雇用対策 ●平城遷都1300年を契機とした平和メッセージの発信 ●ＮＰＯ法人が運営する障害福祉サービス事業所への県税の免除措置 ●平成22年国勢調査 ●身体障害者を対象とした県職員採用試験 ●三室病院の充実 ●アスベスト対策 ●みんなに優しい歩道整備 ●竜田公園での自転車・歩行者道の整備 ●教育問題

畭真夕美議員（公明党）

●高齢者福祉 ●女性のがん対策 ●県立奈良病院の整備 ●産学官連携を活用した地域経済の活性化 ●ニートやひきこもり等問題を抱える青少年に対する支援 ●奈良らしい景観を守る取組 ●世界に誇れる奈良公園の魅力向上

◆一般質問◆

国中憲治議員（自由民主党）

●南部地域の活性化対策 ●吉野川の環境・水質・水量対策及び利水 ●障害者就労 ●道路整備

森山賀文議員（民主党）

●医科大学附属病院の充実整備 ●（仮称）水循環ビジョン～健全な水循環の構築 ●乳幼児医療費助成制度 ●本県における望ましい交通体系の実現に向けた取組 ●幹線・交通対策 ●大和中央高等学校 ●県営水道の今後のあり方

神田加津代議員（自由民主党）

●県立医科大学の移転構想 ●平城遷都1300年祭における飛鳥・藤原周辺地域の重点広域イベント ●飛鳥京跡苑池の整備 ●地域の教育力再生

奥山博康議員（自由民主党改革）

●奈良県立大学の今後のあり方 ●観光振興 ●交通死亡事故 ●河川整備

藤井守議員（自由民主党）

●歴史展示と観光振興 ●中和地域における課題 ●農林業の振興 ●土木行政における市町村支援の取組 ●道路整備の促進

中野明美議員（日本共産党）

●関西文化学術研究都市高山地区第2工区 ●男女共同参画 ●地球温暖化防止対策 ●纒向遺跡

中村昭議員（自由民主党）

●林業・木材産業の振興 ●平城遷都1300年祭後の観光振興 ●障害者計画 ●高齢者福祉 ●奈良県保健医療計画 ●埋蔵文化財の発掘調査

山村幸穂議員（日本共産党）

●暮らしを支援する対策 ●地域医療再生計画 ●健康づくり ●ホテルを核としたまちづくり ●教育問題

丸野智彦議員（自由民主党改革）

●まちづくり ●高齢者の在宅医療 ●地産地消の取組 ●大和畜産ブランドの振興 ●中和地域の道路整備 ●大和高田市域の高田川の浸水対策

　委員会は、3月11日、12日、15日、16日、17日及び18日の6日間開き、付託された平成22年度予算案及び平成21年度補正予算案並びに関連する条例案等の55議案について審査しました。
採決の結果、予算案などすべての議案が原案どおり可決及び報告受理されました。

（委員から質疑のあった主な項目）
○財政の義務的経費の抑制策　○繰越明許費増に対する対応策　○朝鮮高級学校に対する授業料軽減　○県内イベントのPRや南部の観光振興策　○平城遷都1300年祭後に向けた取組　○音楽療法の普及啓発　○グループホーム施設の防火対策　○医大移転問題○処遇改善等による医師、看護師の確保策　○消費者行政の充実及び体制の強化策　○地域の教育力の向上策　○身近にスポーツに親しめる環境づくり策　○企業の流出防止や企業誘致による地域経済の発展と雇用拡大策　　○農地の宅地並み課税に対する激変緩和策　○男性の育児休暇取得しやすい体制づくり　○中央卸売市場の活性化策　○大和野菜の生産振興と販路の拡大策　○京奈和自動車道をはじめとした道路予算の確保　○人にやさしい道づくり策　○中途退学者に対する取組の充実・強化　○規範意識向上に向けた道徳教育の充実　○学校現場の教師の自主性や主体性への配慮　○奨学金未収者への生活状況等の配慮　○旧耳成高校の跡地利用　○奈良市内の渋滞解消策　○子宮頸がん予防ワクチンについての周知啓発　○県有施設の早期の耐震化の取組　○吉野川の清流対策

毎定例会の代表質問・一般質問の審議内容を奈良テレビ放送で生中継により放映しています。なお、議会テレビ放送案内は、下記をご覧ください。

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奈良県議会ホームページ
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