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奈良の値打ちは何か?
イラスト 「ふるさとカフェ」では、奈良にゆかりのある著名人をお招きし、荒井知事とともに、奈良の今・これから、奈良への思いを語っていただきます。
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参加した約30人の県民の方々は、3人の話に深くうなずくなど、なかなか聞けない著名人の対談を楽しんでいました。
 
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5月21日、登大路ホテルにて(奈良市)
絹谷さん

絹谷 幸二(きぬたに こうじ)さん
洋画家、日本藝術院会員
 奈良市生まれ。県立奈良高等学校、東京藝術大学絵画学科油画科を卒業し、同大学院を修了。1987年に第19回日本芸術大賞を受賞。その他数々の賞を受賞し、2009年、35歳以下の若手芸術家を顕彰する「絹谷幸二賞」が毎日新聞社主催で創設される。1993年から2010年3月まで東京藝術大学美術学部教授として勤務。奈良パークホテルや、なら100年会館の壁画も制作。

少年時代を過ごしたふるさと奈良での思い出は?

奈良の素晴らしいものを見て少年時代を過ごしたため、芸術的センスが研ぎ澄まされたと思う。留学してヨーロッパの芸術作品などを見ても、奈良のものと比べたら、雑に見えてしまうくらい。
私は大都市や海外に行ってみて初めて、奈良のすごさが分かりました。 お二人は、みんなに伝えたい奈良の値打ちはどこにあると思いますか?
奈良の値打ちは奈良の心。私達絵描きは、形あるものを、ただ装飾的に描いているのではなく、具現化された心をじっくり見て描いている。そして、美しいものを守ろうとする奈良の心が、今も昔と変わらない風景につながっている。奈良はその心を発信していくべきではないか。
 
尾田さん

尾田 栄章(おだ ひであき)さん
国連・水と衛生に関する諮問委員会委員
 奈良市出身。奈良女子大学附属高校、京都大学工学部を卒業し、同大学院を修了。建設省河川局長として、計画造りの段階から「関係住民」の参加を求めることなどの河川法改正を主導。2003年3月に日本で開催された第3回世界水フォーラム事務局長を務め、現職へ。国際的なネットワークを通じて世界の水問題の解決に向けて取り組む。

少年時代を過ごしたふるさと奈良での思い出は?

印象に残っているのが三笠山に雪が積もったときにした竹スキー。東大寺・春日大社・興福寺のある奈良公園が自分の遊び場であった。1300年の歴史を持つこの土地で育ったことが現在の自分のよりどころになっている。
私は大都市や海外に行ってみて初めて、奈良のすごさが分かりました。 お二人は、みんなに伝えたい奈良の値打ちはどこにあると思いますか?
夜のしじまと漆黒の闇(やみ)の深さが奈良の一番の売り。奈良に泊まる人は少ないので、奈良の一番の良さが伝えられていない。日本人が水道の水を飲めるありがたさに気付いていないように、奈良の人もその良さを意識していないと思う。そういった奈良の良さをじっくりと肌で感じることが必要ではないか。

次回の開催が決まりましたら、
「県民だより奈良」や県ホームページ等でお知らせします。
問 県政策推進課
TEL 0742・27・8306
FAX 0742・22・8012
   
   
   
   
   

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