平成23年の年頭にあたり、
県民の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げます。

　昨年は、平城遷都1300年祭が開催され、国内外からたくさんの方々にお越しいただき、10月の記念祝典には光栄にも天皇皇后両陛下のご臨席を賜りました。県民の皆さまには、行催事の開催にご協力いただくとともに、もてなしの心を持って来訪者を温かくお迎えいただき、改めて感謝申し上げます。
　この平城遷都1300年祭のお祭りを一過性のものとせず、大きなポテンシャルを持つ奈良の魅力を、観光の飛躍的発展につなげていくようにしていきたいと思います。

奈良のより良き未来を創るために
力を合わせて

　「ポスト1300年祭」の観光振興の次には、「地域経済の振興」と「良質の雇用の確保」が重要です。企業誘致と地場産業の活性化による雇用の創出に取り組みたいと思います。
　高齢者・障害者のみならず、県民すべてが健康で安心して暮らせるように、医療・健康・介護・福祉の充実に全力を挙げたいと思います。
　元気なまちづくり、生き生きとした暮らしづくり、中南部・東部振興にも力を注ぎたいと思います。県のこのような取り組みにぜひ県民の皆さまのお力を添えていただきたく存じます。

県政運営をオリジナルな知恵で

　奈良のより良き未来を創るために5つの構想案を作りましたが、その具体化のためには、県政運営に推進力が必要です。経済情勢が厳しいので県税収入は伸びませんが、知恵と工夫で必要な施策の実現を図りたいと思っています。
　無駄なことはしない、節約を図る、効率的に仕事をするなど、小さな事の積み重ねで、少しでも前に進む力を貯えたいと思います。ＰＤＣＡと呼ばれる事業効率化のためのサイクルを繰り返し行いながら、将来に向けた新たな芽を出すようにできたらと思っています。

県民の皆さまおよび
市町村と「協働」の精神で

　1300年祭では、県民のボランティアの方々が大活躍でした。お祭りを成功に導く大きな力になっていただきました。これからの地域の賑わいづくり、くらしづくり、まちづくりのために、このような力をお借りできたらと存じます。また、市町村財政の健全化のための支援、頑張る市町村への支援にも取り組んでいきます。
奈良の未来を育むために、「協働」の仕組みを充実させていきたいと思います。
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　常に、県民の暮らしを良くしたいという願いを強く持ち、県民の皆さまのご意見やご提案に十分に耳を傾け、皆さまと力を合わせて奈良のより良き未来を築いていきたいと考えております。
皆さまの一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。