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ふるさと奈良への便り
 
   うましうるわし奈良の皆さま、お変わりありませんか。私の故郷は當麻(たいま)村染野(現葛城市)。白鳳中学校を卒業した翌日に、外国にでも行くような気持ちで父親に付き添われ、大阪の就職先に連れて行かれた。別れ際、父は「どんな辛い事があっても、泣いて家に戻って来るな!」。これが父との最後の別れとなった(その年の10月に父はガンで亡くなった)。
 ふるさとは近きにありても遠きもの。実家を離れ50年が過ぎた。當麻は四季に恵まれている。のどかな田園風景に囲まれ、大和盆地が一望できる二上山にはよく登った。春になると、當麻寺や石光寺(せっこうじ)の大輪のぼたんが咲き誇る。素晴らしい環境の中で育った私にとっては当たり前のように感じ、遠くから来られる観光客を不思議に思った。この良さは奈良を後にした頃、より実感した。商売の激戦地(大阪)での会社経営者にとって、奈良は心を癒し、情緒を育ててくれる。
 奈良をこよなく愛する私は、現在「大阪奈良県人会」のお世話をさせていただいている。会員が話される「大和言葉」に想いをはせ親しみを感じる。ぜひ奈良県人の全国大会を奈良で開催したい。ただ今企画中。故郷の誇り、自慢など奈良の親善大使としての(ふるさと納税や名産の広報など)役割は大きい。
 大阪と奈良、交通便は確かに良くなった。なればこそ、しっかりとコミュニケーションをとり、活発な活動を進めなければと切に願う。
 
 

 

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