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ならの希少な生きもの
将来に引き継ぎたい奈良の自然
鹿博士
ヒメイノモトソウ
(シダ植物イノモトソウ科:絶滅寸前種)
 石灰岩地域には珍しい植物が見つかることが多いんだ。なぜかというと、この地域は木が密に茂ることがないので、植物どうしの生存競争に弱い植物でも生き残ることができるんだよ。ヒメイノモトソウもそんな植物の一つで、石灰岩の崖から垂れ下がる小さなシダの一種なんだ。自生地は、奈良県と三重県だけで個体数もきわめて少ない貴重な植物なんだよ。
 写真のように葉(正確には羽片(うへん))が細長く、幅がとてもせまく2〜4mmしかないのが特徴だよ。
 奈良県では川上村だけに分布しているんだけど、50年ほど前に道路の幅を広げる工事で自生地がほとんど失われてしまったんだ。さらなる開発や土砂崩壊などによって、残る自生地の環境を破壊しないよう、十分な注意が必要なんだよ。
ヒメイノモトソウ
大正11(1922)年に奈良県川上村で最初に採取され、昭和10(1935)年に命名された。学名「Pterisyamatensis」の「yamatensis」は「大和国産の」という意味。暖温帯域の石灰岩上に着生している。
●問 県自然環境課 ■0742・27・8757 ■FAX 0742・22・7060



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