県民だより奈良トップページへ

ならの希少な生きもの
コサナエ
【昆虫類トンボ目サナエトンボ科:絶滅寸前種】
コサナエ
鹿博士
コサナエ
特 長 腹長が27〜32mm程度の小型のトンボ。
 体に黒色と黄色の模様をもつ仲間が多いサナエトンボ科の小型種なのでコサナエと呼ばれているんだよ。日本固有種で北海道や東北地方では普通に生息するんだけど、近畿地方では分布が限定される珍しい種なんだ。
 山間部のショウブやガマ、ハスなどが繁茂する池や、湿田、休耕田、湿地に生息しているんだ。冬の間は幼虫であるヤゴとして水の中で過ごして、成虫は5月下旬から6月中旬に発生するんだよ。
 奈良県では下北山村でしか見つかっていないんだ。北方系の種なので、もともと個体数が少ないんだけど、近年どんどん減っているようなんだ。その要因は、「生息地周辺の森林や水質などの環境悪化や、肉食性外来魚であるブラックバスなどが、ヤゴを食べているからだ」と考えられているんだよ。
●問 県自然環境課 ■0742・27・8757 ■FAX 0742・22・7060



 このページのトップへ